昔、奈良女子大に勤務していた時、文学部に歴史地理専攻の千田 稔さんがいて色々駄弁ったことがある。今夕一寸思いだした。
彼は奈良の出身で、私より少し年下、京大文学部の出身だ。彼は奈良盆地のように閉じられた世界は、中国でいう「壺中天(こちゅうてん)」だと言うのである。そこが、まあ小宇宙、全世界であって、「山の彼方(あなた)」は、さして問題ではないようだ。しかし、それって「お山の大将」になりやすいということでもある。
壺は、子宮の形でもあり、骨壷の形でもある。人生の最初と最後の「住まい」である。
で、昔、千田さんに「前方後円墳」の形は女性(母親)の「ちつ子宮」ではないか、人間の回帰願望を表しているのでは、と言ったことがある。「初めて聞いた。ひょっとしてそうかも・・・」とのことだった。
沖縄の「亀甲墓(きっこうばか)」も、ある意味、「壺の形」なのである。
この形を大事にしていきたい。
彼は奈良の出身で、私より少し年下、京大文学部の出身だ。彼は奈良盆地のように閉じられた世界は、中国でいう「壺中天(こちゅうてん)」だと言うのである。そこが、まあ小宇宙、全世界であって、「山の彼方(あなた)」は、さして問題ではないようだ。しかし、それって「お山の大将」になりやすいということでもある。
壺は、子宮の形でもあり、骨壷の形でもある。人生の最初と最後の「住まい」である。
で、昔、千田さんに「前方後円墳」の形は女性(母親)の「ちつ子宮」ではないか、人間の回帰願望を表しているのでは、と言ったことがある。「初めて聞いた。ひょっとしてそうかも・・・」とのことだった。
沖縄の「亀甲墓(きっこうばか)」も、ある意味、「壺の形」なのである。
この形を大事にしていきたい。