西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

『昭和のくらし博物館』(小泉和子著)を見る

2010-06-24 | 金沢の思い出
最近、私の金沢時代(生まれてから高校卒業まで1941年~1960年3月まで)の「まち、すまい、くらし」を「失われた風景と暮らし」として描いてみたいと思っている。

過去にざっと書いた「草稿」らしきものもある。しかし、読んでみて今一つ面白くない。

で、『昭和のくらし博物館』(小泉和子著)を手に取ってみた。2000年に河出書房新社が刊行した。そういえば、この出版社は昔『昭和○○年生まれ』といった本も出しており私は自分が生まれた『昭和16年生まれ』を持っている。

とにかく小泉和子さんの本は、ビジュアルで分かりやすい。「ああ、そうだったな」と一々頷きながら見ていける。小泉さんのお父さんが建てられた自宅そのものを博物館とし、生活用品を現物で集めて展示しているのは「強い」、一度行ってみたい。

そう言えば、昔、東京の行政が運営する博物館(中央線で大分郊外だった記憶!)で、銭湯を復元している所に行った記憶がある。あれは、何処だったのだろう。

とにかく私は、昭和の戦前3、4年、戦後15年の金沢での暮らしと風景を描くので、少し時期と場所ー地域ーがずれている。

あと参考にすべきなのは、もちろん西山卯三先生の『住み方の記』『大正の中学生』を初め昭和の個人史である。色川大吉さんの『ある昭和史ー自分史の試みー』もある。

住まい、町、学校などを自分の舞台として、子ども心に悩み成長し楽しかったが今や「残念」と思っていることを率直に出来るだけ面白く語っていきたい。