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西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

食糧自給、地産地消、そしてフードマイレージ

2008-02-09 | 文化論、科学・技術論
食糧自給、地産地消という言葉、概念は恐らく誰でも知っているのではないか。
中国の冷凍餃子が中毒を起こすのを考えると、国内での自給、更に言えば居住地の近隣での地産が安心だ。誰が作っているか、顔が見えるからだ。冷凍をするならホームフリージングなら外国フリージングより安心だろう。

ところでフードマイレージって知っていますか。ウィキペディア百科によると「フードマイレージ (food mileage) は、「食料の (=food) 輸送距離 (=mileage) 」という意味。重量×距離(たとえばトン・キロメートル)であらわす。食品の生産地と消費地が近ければフードマイレージは小さくなり、遠くから食料を運んでくると大きくなる。1994年にイギリスの消費者運動家のティム・ラング Tim Lang 氏が提唱した概念。フードマイル food mile とも。日本では、農林水産省農林水産政策研究所(所長・篠原孝=当時)によって2001年に初めて導入された。」とある。

フードマイレージについての再論だが、私が別の所で書いた論をコピーする。

「フードマイレージを出してみることを提案しているのは中田哲也さん(農水省職員)だ。フードマイレージは、食料の輸入量と輸送距離を掛けた数値。遠い国からの輸入ほど輸送燃料が必要で二酸化炭素を多く出すため、環境負荷が大きい。01年の輸入実績をもとにした試算だと、日本は年間9千億トン・キロメートル、米国の3倍、フランスの9倍になる。

米・仏とも農業大国、自給率100パーセント以上だが、仏のほうが国土が狭いからフードマイレージの値も低いのか。

この「伝」だと、狭い地域で生産し、その地域で消費するのが一番、いわゆる「地産地消」の勧めである。」

観光論談義

2008-01-19 | 文化論、科学・技術論
今日、センター試験の「本部詰め」の少し「ひまな」時間帯に平安女学院大学国際観光学部長の佐藤喜子光先生と一寸した「観光論」を交わした。佐藤先生の経歴等は過去のブログに書いている。http://blog.goo.ne.jp/in0626/e/5057ab52633f56b181bb0b1b343acf5a

 私は、通り一遍の「通り過ぎ」観光からより深い観光をしたい人、つまりリピーターは、色々より深く学ぶ要求を持つ人ではないか、例えばお菓子職なら、外国の同じようなお菓子職人の職場をみて、質問したり議論したりしたいのではないか、と言ってみた。すると、佐藤先生は、「そういう自分の日常性を深めようとする人は少数派で、多くは、自分の日常性の束縛を脱して非日常を楽しもうという人ですよ」とのこと。「うーん、そうなのか」と思った。私は、現状ではどうやら「少数派」のようだ。

凄い中学生もいるもんだ

2008-01-14 | 文化論、科学・技術論
今朝、布団の中でラジオを聞いていたら、高槻のJT生命誌館長の中村桂子さんが「凄い中学生」のことを話していた。地球環境の将来のことで、中学生が別々に真剣に色々考えて「将来、農業をやりたい」と期せずして何人かが言ったらしい。勿論、都会の中学生達だ。へーと思ったと中村さん。
地球環境保全のためには、様々なことをやらなくてはならないが、大人達が「そんな多様なことやる時間ある?」と中学生に聞いたら、その中学生は「そこは、やりくりして使える時間を生み出すのが人間ではないのですか」と返したらしい。大人達は「うーん」と唸るのみである。「中学生みたいなことを言って!」と大学生を批判することも出来るが、「凄い中学生」もいることを認識しておきたい。

三、五、七

2007-11-26 | 文化論、科学・技術論
三・・三上の思考-馬上、厠上(しじょう)、枕上(ちんじょう)と言う。これらの三つの上では良い考えが浮かぶと言う。馬上というのは、馬の上からで、高い視点から見る、ゆっくり動きながら見るというように普通の視点と違っているので新しいアイデアを思いつくかもしれない。厠上(しじょう)というのは、トイレの上であり、そこで「うんうん」考えるといい考えが浮かぶかもしれない。最後に枕上(ちんじょう)というのは、枕の上、即ち寝た時の思い付きが素晴らしいということだ。湯川秀樹先生は、枕元にメモ用紙を置き、寝ながら思いついたら起き上がってメモしたようだ。

五・・五大陸(アフリカ、ユーラシア、アメリカ、南極、オーストラリア)、五穀(米・麦・粟(あわ)・豆・黍(きび))、五臓(肝・心・脾・肺・腎)、富士五湖(河口湖・山中湖・西湖・精進湖・本栖湖)

七・・七福神(大黒天 · 恵比寿神 · 毘沙門天 · 弁財天 · 福禄寿 · 寿老人 · 布袋和尚)、七つ道具ーサッカー審判の七つ道具(時計・笛・コイン・ペン・イエローカード・レッドカード・ルールブック)と言う。

教養論

2007-11-15 | 文化論、科学・技術論
『文藝春秋』12月号に藤原正彦さんが「教養立国ニッポン」を書いている。経済至上主義でない教養立国というのである。教養の意義について、第一に大局観を得るには教養が大切、第二に教養は人間的魅力を高める。第三は日本の国柄、第四は愉しみ、第五は誇り、と言っている。大体において賛成である。教養の大枠内容について、文化、芸術、読書、学問をあげている。その充実をはかることは、多くの人は賛成するのではないか。教養を広くしてこそ各専門も深まるのである。広く、深く、である。
過去のブログより:http://blog.goo.ne.jp/in0626/e/88c0ef59c6c2859ba153e5750e773ad4