ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2018.7.1 真っ白な教科書が2冊目に~ハタフローヨガ・インテンシヴコース第2期1日目

2018-07-01 21:42:17 | ヨガ
 昨年の後半、半年にわたったハタフローヨガ・インテンシヴコース第1期を卒業した。第2期の開催は予定にありませんと伺っていたが、やはり受講を希望する方が多数だった模様。そのため、この7月から第2期が開始されるということを、リトリートからずっとご一緒しているHさんから教えて頂き、M先生にご連絡の上、再び参加させて頂くことにあいなった。

 7月から半年間、月1日第一日曜日、1回3時間の6日間。講師は大好きなM先生。そして会場は、昨日の産休前Thank you Partyを区切りに産休に入られたSさんのスタジオである。

 昨夜は心地よい疲れで興奮しつつも早く眠りについたが、寝苦しく2度ほどお手洗いに起きた。目覚ましをかけた時間よりも1時間早く起きて、のんびり身支度をしつつ過ごし瞑想をしてレストランへ。たっぷり朝食を摂り、ワクワクしながらスタジオへ向かった。
 真っ青な空。朝から日差しが厳しい。まだ早いかなと30分ほど前に到着したが、既に多くの方たちがスタジオ入りしている。皆、始まりが待ちきれないといった風情だ。

 受講生は19人。見渡すと第1期にご一緒した方が5人ほどいらした。そのうちのお一人であるFさんは、今やSさんのスタジオで第1期卒業生としてビギナー向けのハタフローヨガクラスのインストラクターを務めておられる。今日はお手伝いとして参加とのこと。

 マットが車座に置いてある。私が患者会ASHAREさんで講師を務めさせて頂いている瞑想ヨーガのクラスに参加してくださったTさんの姿が見える。お隣にお邪魔して、ご挨拶する。
 全員が揃って、まずは入学セレモニー。M先生は淡いピンクの華やかなサンドレス姿がとてもチャーミング。スタジオ正面にはガネーシャ像が置かれ、その隣にはお花が生けられ、美しい水晶と石マニアにはたまらないという希少なソラリスが置かれている。両脇には、第1期と同じ(と思われる)く、厚い(中身は真っ白な筈の)冊子が積み重ねられている。

 まずは各々がマットの上で、背筋を伸ばして座り、M先生のガイドの元、呼吸を整え、ともに聖音オーム(ॐ)を唱える。21名が奏でるオームのあまりの共鳴の美しさにちょっと鳥肌が立った。これは素敵な空間になりそうという予感が実感に変わった瞬間だ。

 M先生から第2期開講にあたり、第1期開講時の目的がお披露目される。
 そして、中身は自分で書きこむ教科書とともに第1期はムーンストーンだったコース参加証として、レインボーオブシディアン(黒曜石)のペンダントを頂戴する。見かけは黒いが、光の加減で緑や紫等虹色に見える。瞑想を深め、導いてくれるというパワーストーンだそうだ。講座の時には一緒に過ごしてほしいとのことで、早速頂いたものを皆が胸元につける。前回頂戴したムーンストーンと重ねても良いということで、チェーンに通してつけようとするが、何分手袋をしており手が不自由な人なので、大苦戦。お隣のTさんが(私も手の痺れは分かるので、と)助けてくださる。かたじけなくも有難くお願いする。

 全員が教科書とペンダントを手にした後は、先生がご自身の教科書に用意されている各個人頁の順に基づき名前を呼ぶので、自己紹介とこのクラス受講の目的について皆にシェアしてくださいとのお達し。
 そして、この中のことはこの中で留めるということだけ約束をしてくださいと仰る。学びを深めていく上でどうしてもプライベートな部分に触れずにいられないことがあるためだ。

 トップバッターはHさん。そして私は6番目に呼ばれた。さて、どこから話そうかと思案していると、M先生が「○○さんはHさんと同様、S先生の瞑想ヨーガの講師養成講座を修了し、今、クラスを始めており、ブログも書いてこのクラスのこともまとめてくれています。」ともったいないお言葉をくださる。予期せぬご紹介にいきなりしどろもどろ。
 そう、お隣に座られたTさんも私のブログのインテンシヴコースの記事をM先生から紹介されて今回のコースを申し込まれ、私のクラスにも参加してくださっているのだ。有難いご縁である。

 これはもう話してしまった方が、と「乳がんを患って13年余り、再発して10年以上化学療法を続けています。」とカミングアウトしてしまう。ヨガ歴は長くなったものの、実際にはきちんと立つことすら出来ていないのではないか、ということに気づいた頃、Sさんと出会ったこと。Sさんの指導者養成コースを終えて、呼吸し、瞑想し、胸を開く心地よさを、同じ病の人たちに少しでもお伝えしたいと思っていた折、患者会からクラス開講についてのお話を頂き、今年から月1のペースで開講していること。1期に参加した半年間、実に色々なことを気づかせて頂くとともに、体調管理の励みにもなったため、また今回参加させて頂きました、とお話した。

 その後、お一人お一人がお話している間に最後の方の途中で、早くもクラスの予定終了時間になる。
 それぞれが目指すものは違うように聞こえるが、志に通じるものは同じように思う。各人が発言をすると、それぞれの方に対して、実にスピーディに的確に話を整理され、コメントされるM先生は流石、の一言である。お話を聴きながら、今回も沢山の気づきを頂き、頷くことしきり。既にインストラクターを勤められている方、遠方から参加されている方もおられる。

 ご縁を頂いた方たちとともにこれからの半年間、少しでも進化していきたい、と強く思う。自分の話をこんなに真剣に人様に聴いて頂く機会は、貴重かつ贅沢なものだ。それこそが、これからの半年間の学びの幕開けとして大切な時間である。だから、今日は(身体を動かすことなくここに特化して)時間をたっぷりとりました、と仰るM先生の意図を心に刻む。

 そして恒例の課題が発表される。心の底から心震えた時間について1つ以上書いてくること。1か月のうちにそんな経験が一度もない筈はないので、最低1つ。沢山あっても良いが、同じことを2つの言い回しで言うことはNG とする。そして、そういう瞬間に繋がるために、反していたり矛盾している行動を変えていくこと、またそうした瞬間を導きやすい行動を率先して行うこと。それは何かを書いてくること、である。

 ただし、こうした心の底から心震える瞬間とは、自分が落ち着いてクリアでないとなかなか迎えづらいものである。だから、一日の活動が始まる前に1分で良いので瞑想、もしくは座って静かにする時間を取ること、そしてそういう瞬間を探すことを習慣にすること。と、朝の静かな時間を送るためのガイドをしてくださって、一旦終了。この結果をシェアすることから来月のクラスはスタートだ。

 最後に、M先生がリトリートで収穫されたという、梅の飲み物をご用意くださった。不思議で複雑な美味しさが身体に染み渡る。Sさんが差し入れしてくださったドライフルーツとさくらんぼもお皿に並び、皆で滋味深い甘さを嬉しく賞味した。
 昼食後は第1期の卒業生中心に身体を動かす2時間のワークショップを開催することになっている、というアナウンスがあったが、身の程を知る私は無理せず、ご挨拶してスタジオを後にした。

 飲み物とフルーツですっかり満足してしまい、ひとまずランチは摂らずに電車に乗る。それにしても暑い。照り返しでフラフラする。夫に乗り込んだ電車を連絡すると最寄り駅まで迎えに来てくれた。駅前レストランで遅いランチを摂り、既に一人でランチを済ませていた夫にお茶とパフェをご馳走した。

 こうしてまた新しい学びに足を踏み入れた。これから半年間、自分を見つめ自分に向き合い再び進化を続けていけるのか、今から楽しみなことである。

 明日から新しい1週間。まだまだ当分厳しい暑さが続きそうだ。仕事もそれなりに色々入っていている。せっかくの休薬期間、暑さ負けしないように朝の瞑想の時間を大切にしつつ、過ごしていこう。
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2018.6.30卒業生として均整術クラス参加、そして産休前Thank you Party!

2018-07-01 21:19:58 | ヨガ
 6月最終日。まさかの梅雨明け宣言で、朝からとんでもない暑さだ。予約していたリフレクソロジーがキャンセルになって、ぽっかりと午前中の予定が空いた。
 朝の連続テレビ小説を視てからのろのろと起き出す。朝食は夫が用意してくれたものを有難く頂く。
 風は適度にあるし、お天気はピーカン。これはもう大洗濯をするしかない、とカバーリングからクッションから、洗えるものを全て洗濯機に入れて廻すこと5回!薄物はあっという間に乾いてくれるので、ベランダに干しきれないということもなく、実に効率的。
 少し早めのお昼に素麺を頂き、目指すはSさんのスタジオだ。

 Sさん産休前の最後のレッスンには、予期せぬ大阪北部地震に遭遇して帰京が送れ、参加出来ずに涙を呑んだ。7月末に出産を控えたプレママSさんにお会い出来る最後のチャンスが産休前のThank you Partyだ。

 おりしもK先生による第8期生均整術講師養成コース基礎講座の3日目。去年の7期生は20人もの参加者で、卒業生が加わるとスタジオ一杯満員御礼だった。卒業生はいつでも参加出来ますという有難いシステムだけれど、あまりお邪魔になってはいけないと参加をご遠慮していた。

 昨秋7期生として均整術師の資格を頂いたわけだけれど、実践をする機会もそれほどなく、せっかく教えて頂いた手技を忘れてしまいそうで気になっていた。先生にLINEで「午後から参加させて頂いてよろしいでしょうか。」と確認すると、「どうぞお待ちしています。」という嬉しいお返事を頂いたので、お言葉に甘えて参加させて頂くことにした。
 受付に行くと、まん丸なお腹のSさんや、ご無沙汰していたK先生が迎えてくださる。そして卒業生のIさんたちの姿も。Sさんには「お目にかかれて嬉しいです。」とご挨拶し、ちょっぴりお菓子をお渡ししてからロッカーでお着替え。

 スタジオに入ると、土曜日コースは参加者が少ないとのことで、私を含めて卒業生が5名参加されていたが、それでもゆったり贅沢スペースである。奇数人数だったので、受講生のSさんとペアを組むようにとのこと。Sさんとは瞑想ヨーガクラスでも何度かお会いしており、面識がある方だ。

 参加者のお友達だという被験者の方がいらしており、先生が股関節をあっという間に調整された後は、顔面均整法。K先生(画伯)お得意の図解入りで、昨年教えて頂いた色々な手技を徐々に思い出す。早速ペアのSさんに一通りの施術をさせて頂く。やってみると、なんとなく手が覚えている部分もあって、実際にやらないとやはりだめですね、と実感。交代してSさんにやって頂いたが、指先の暖かさやチカラが程よく、初めてとは思えないほどお上手で、すっかりリラックスした。外は猛暑だが、適度に冷房が効いているスタジオ内で極楽の時間を過ごす。後半は首や鎖骨部分も解しあい、すっかりいい気分で3時間弱の午後の時間を過ごした。

 クラスが終わると、待っていましたとばかり産休前Thank you Partyの準備がスタート。今やこのスタジオのインストラクターとして活躍されている指導者養成コース同期の面々が助っ人になって、テーブル等をテキパキと用意していくのを少しお手伝い。
 急いで着替えを済ませ、受付のAさんに会費をお支払いして、スタジオへ入る。元気一杯な小さなお子様連れのパパママも沢山参加しており、和むこと和むこと。自然に笑顔がこぼれるのが判る。

 茶道講師であるS先生のご主人がウェルカムドリンクとしてご用意された冷たいお抹茶と手づくり和菓子、薯預金団(じょうよきんとん)を頂く。ひんやり冷たいお茶の渋みと上品な甘み、優しい甘さのお芋のお菓子の美味しかったこと。Sさんから、まずはこれまで面識のない方と3人、自己紹介をしながらお喋りしてくださいね、とアイスブレーキングタイムが設定される。私がお話した方の中には北関東からおいでの方もおられた。

 おまちかねの夕食はアーユルヴェーダだ。お店の方からのご説明で、どれもこれも妊婦さんにとても良いとされる食材をたっぷり取り入れているとのこと。いや、これはもう妊婦さんに限らず誰が頂いても美味しくて身体に良いでしょう、というお野菜たっぷりのヘルシーなお料理の数々に舌鼓。デザートに頂いたクッキーには赤ちゃんのイラスト付き。その優しい心遣いにほっこりする。

 お子様たちを含め50人ほどが参加されていたので、全員が椅子に着席ではなく、床で思い思いに座るピクニックスタイルでのパーティーだ。和気あいあいと美味しいお料理片手にあちこちで会話が弾む。懐かしい指導者養成コースのメンバーともお久しぶり、と会話が弾む。

 昨年のインテンシヴコースの途中でおめでたが分かったYさんが、生後2ヶ月の女の赤ちゃんを連れてこられていた。こわごわ抱っこさせて頂いたが、じっとこちらを見つめて大人しく抱っこされてくれたAちゃん。なんとも言えない命の重さを感じ、その生命力を頂き、知らず知らずにこみ上げてくるものがある。
 指導者養成コースでご一緒したAさんの6か月の坊やにも、初めましてのご挨拶が出来た。こちらはそろそろ人見知りも始まって、抱っこさせて頂いたものの、やっぱりママがいい、とべそをかかれてしまった。3、4歳のお兄ちゃんやもう少し大きなお姉ちゃんたちも床にゴロゴロしてみたり、走り回ってブロックを積み木にして遊んでみたり、色々お喋りしてくれたり。

 最後は、指導者養成コースの時にクリパルヨーガを教えてくださったA先生とご主人によるキーボードと打楽器の伴奏で、Sさんリードのもと贅沢なキールタンと瞑想の時間を過ごさせて頂いた。
 ガーヤトリーマントラを唱え、オーム(ॐ)を唱え、ガネーシャ、シヴァのキールタン、そして最後は皆でハレルヤを3回。

 その後、Sさんがご挨拶をされたが、10年近く前に独立してご自身でスタジオを始められた時には、瞑想やキールタンに興味を持つ方はまだ少なく、生徒さんが集まらずに開講出来ないことも多々あったそうだ。それが今や、こんなに沢山の方が一緒に瞑想し、キールタンを唄ってくださることが本当に嬉しい、と涙混じりにお話された。
 これまで自分がスタジオを留守にすることはなかったが、沢山の先生たちが不在中を支えて盛り立ててくださいます、とのこと。指導者養成コースの同期のIさん、Nさんをはじめ7名が銘々講師としてご挨拶をされたのを眩しく頼もしく、そして一緒に学ばせて頂いた私までとても誇らしく拝見した。

 名残惜しかったけれど、お開きタイム。エントランスで一人一人お見送りされるSさんにお礼のご挨拶。「しばしお目にかかれず寂しいですが、今度は赤ちゃんとご一緒のお披露目を楽しみにしています。」と幸福に満ち満ちたまん丸なお腹を触らせて頂いて、スタジオを後にした。

 翌日からまた新しいコースが始まるため、そのままスタジオ近くのホテルにチェックイン。均整術で身体を解し、パーティでキールタンを唄い、瞑想をして心を解すことが出来た至福の土曜日。
 幸せな気分で入浴し、Sさんの声のヨガニードラ(寝っ転がり瞑想)を聴きながらうっとりと眠りについた。

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