ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2018.7.10 広報戦略セミナー参加

2018-07-10 20:50:31 | 日記
 今日は父の祥月命日だ。
 2年前のあの日、空が真っ青な暑い日曜日だったのを思い出す。
 斎場が混雑していて、連日の厳しい暑さの中、週末までドライアイスを抱いたまま実家にいた父。葬儀までの間、毎日実家に通いヒヤヒヤしながら母とともに見守っていたことを想う。

 さて、今日の午後は学内で行われた広報戦略セミナーに参加した。講演60分、質疑応答10分間というコンパクトな時間設定にも惹かれた。
 案内チラシには「本学の課題である認知度の向上やブランドの定着・浸透の実現に向けた戦略的な広報活動の実施にあたっては、本学が受験生や保護者をはじめとする関係者から、どのように見られているのかについて正しく認識すること、また本学の相対的な立ち位置や他大の動向を客観的に捉えることが重要であることから、今年度も外部の有識者に講演頂く広報戦略セミナーを企画します。」とあった。
 2018年度の第一回は、近畿大学 総務部長の世耕石弘氏が講師、テーマは「知と汗と涙の近大流 コミュニケーション戦略」である。

 近畿大学の広報は戦略的なPR活動とメディア戦略を常に意識し、「入れ替えなきリーグ戦」(関西でいうと第1部リーグが京大、阪大、神戸大。第2部リーグが私立の関関同立。第3部リーグに京産、近大、甲南大、龍谷大。このリーグに入ると上にも下にも行くことが出来ない。)の中で、旧態依然とした大学界の常識にとらわれない広報を展開されている。
 2017年度年間のリリース配信本数は577本。紙の願書を廃止した「近大エコ出願」や世界初のクロマグロ完全養殖など、SNSで拡散したくなるようなクリエイティブを投入。
 今回はこれまでの実例を中心に、近大流のコミュニケーション戦略についてお話頂ける、とのことで期待して会場に向かった。
 
 今日も相変わらず暑い。昼前に「電力制限値を超えたので・・・」いつもの問答無用のアナウンスがあったので、まさかセミナー中も冷房が止まることは、とドキドキだった。
 結果、教職員で満員となった大会議室は、個別空調がきちんと入っていてほっとする。
 1時間の講演予定だったが、フタをあけてみればノンストップ、ハイテンポで歯切れの良い大阪弁で100分超え。冒頭、海外向けの大学PR動画を3分流れる。うーん、息子の大学でもこうしたPR動画を父母会で見たことがあるが、実にドラマテイックでよく出来ており、余計なナレーションもなく、計算し尽くされている作りに唸る。

 用意されたパワーポイントのスライドも160枚ということで、あたかもジェットコースターに乗ったがごとく飽きさせられることなく、ハイテンションがキープ。実にパワフルな講義に圧倒された。

 講義の前、産経WESTに23回にわたり連載された「近大改革」という記事を興味深く拝読していたが、やはりご本人の口からナマの声を聴けるという機会が頂けたことは本当に有難い。会場も様々な笑いでどっと沸くことが何度もあり、酷暑の午後、有意義かつ刺激的な時間を過ごすことが出来た。

 都心まで有識者の講演に出向くのはなかなかハードルが高いけれど、こうして学内に呼んで頂けると、俄然好奇心の虫が黙っていない。配られた資料はファッション雑誌と見紛うようなカラフルな大学案内「近大グラフイティ」。これなら高校生も飽きずに読んでくれるだろう。
 学生に求めるアドミッションポリシーが自分にも備わっているのか、考えさせられるきっかけを与えて頂き、満足して会場を後にした。
 佳い一日になった。



コメント
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