ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2018.7.7 七夕の日 父の三回忌法要無事終了

2018-07-07 20:32:04 | 日記
 昨夜は土砂降りの雨。今朝はいったいどんなお天気になっているか心配しつつ、朝一番の法要に間に合うように土曜日としては早めに起床する。
 曇天ではあるけれど、雨が止んでくれたのを確認して、ほっとする。
 朝食を済ませた後、身支度を整え、昨日のうちに用意した供物等を持って、タクシーで3人で墓地に向かう。開始の30分前には到着してください、と管理事務所から言われていたのだが、もろもろ受付等もあるし、40分前に到着するつもりでタクシーを呼んだ。あっという間に車が到着し、道路も空いていたことから、予定よりも20分早く着いてしまう。
 母も予定より10分ほど早くタクシーで到着、無事4人合流した。

 ご住職も早めに到着され、開始予定時間の5分前に三回忌法要が始まった。今回は親戚も呼ばずに家族4人だけでこじんまり、である。
 ご住職が仰るには、一周忌は没後一年後で「周」というが、それ以降の法要は、1年前倒しで「回忌」という。せっかちな日本人らしく、故人が亡くなってから丸2年で3回目の年に入るということで、出来れば(仏事は)早く済ませてしまいたい、とこういう風習になったそうな。

 父の遺影をご覧になって「88歳まで生きたくても生きられない人は沢山おられるし、立派なことだ。穏やかないいお顔をされているので、佳い人生だったのだろう。」と仰る。「たとえ病院での死であっても、こうして近しい人から見守られて佳く生き、佳く死んだ幸せな人生だったということだ。」そうだ。
 私たちが故人を偲ぶ時間を過ごしている間、日本各地で豪雨のため、命を落とされている人がいる、泥水の中での突然の死が沢山あることを考えれば、穏やかに死を迎えられた父は幸せだったのだ、と。

 そんな前振りのお話をされてから、阿弥陀様に父の御霊(みたま)を呼んで頂く宣言をするという読経をされる。眼には見えないけれど、目の前に故人の御霊がおられます、とのこと。皆で故人を偲びながら、25分ほどの読経の間、瞑想をしつつ、静かに朗々と続く読経に耳を傾け、焼香を済ませた。
 無事に読経が終わり、ご住職はここで退席。昨年は納骨の儀があったので、墓地まで同行されたが、今日以降の回忌法要では礼拝堂での読経で終了だそうだ。墓地にはお花とお線香を持って家族4人だけで向かう。

 墓石は綺麗に掃除が済んで、係の方も待機してくださっており、お花を供えて4人で順番にお焼香。息子は父の形見の時計を就活中にずっと身に着けていたというが、内定報告もし、滞りなく今日の三回忌は終わった。
 管理事務所に戻ってタクシーでホテルまで移動。思ったより早く法要が終わってしまい、予約時間よりかなり早く着いてしまいそうだったが、土曜日ということもあり、渋滞もしていてそれなりに時間がかかった。12時の予約より早く11時半のオープンからほどなくして席に通して頂けてラッキー。静かなうちにお食事が始められて良かったです、とお店の方からも。昨年は総勢8名だったので個室を予約したが、今日は4人だけで、個室が取れず、奥のテーブル席だ。

 母に一言挨拶をしてもらい、夫から献杯。4年後の七回忌も皆で出来ますように、との発言があった。会席料理を頂きながら、あれからもう2年経ったのだ、と改めて思う。父が逝った時、娘としてせめて三回忌まではやらなければ、と思った。その頃には母も大分落ち着くのではないか、と。それがこうして叶った。
 折しも今年は義父の三十三回忌でもある。そして来年は義母の七回忌。4年前に義母の三回忌を終えた時、4年後の七回忌はちょっと約束できないなと思っていた。けれどこの調子でなんとか病と共存していくことが出来れば、来年の出席も叶いそうである。義父には申し訳ないけれど、来年二人一緒に法要をさせて頂くことになるだろう。

 ゆっくり時間をかけて美味しくお料理を頂き、お腹は一杯。何をしたわけでもないけれど、やけに疲れている。黒い靴を履いたところ、ちょうど爪囲炎の部分に当たってびっこをひくことになって、胸痛も加わりトホホである。
 荷物が多かったので、母を一人で返すわけにもいかず、再びホテルから実家までタクシーで移動した。
 本当に雨降りでなくてよかった。雨天の場合は墓地でテントを張ると聞いていたが、昨日のような土砂降りではそれも難しいとのことだった。暑すぎず、日傘がなくともよかった。やっぱり晴れ女だったなとほっとする。

 実家に到着し、お供物を父の仏壇に供え、お線香をあげた後、荷物を整理。お風呂場の電球が切れているとか、お盆の行灯を組み立てたいとか、母のリクエストに夫と息子が大活躍した後、母が淹れてくれたお茶を頂いているうちに睡魔が襲ってくる。ソファの上と下であっという間に男2人は眠ってしまう。私もなんとなくウトウト。

 明日も一日出かける予定なので、掃除や洗濯もしておきたいから早く帰るつもりでいたけれど、1時間半近くお昼寝タイムになってしまった。
 一服した後、ニュースを見ていると、西日本豪雨の被害が刻一刻と酷いことになっている。死者、行方不明者の数がどんどん増えていく。この前地震があったばかりなのに、数年前に同じような災害があったばかりなのに・・・本当に生きていることは宙ぶらりん。自然の力には平伏すしかないのか、と唇を噛む。
 疲れてしまって、またしても軟弱に実家から自宅までタクシーで帰宅した。今日のタクシー乗車回数は4回。

 年明け早々に予約して、その時はずっと先だと思っていた三回忌。ひとまず無事終えることが出来て、本当にほっとした。父もまあ許してくれるだろう。
 帰宅後は掃除と洗濯を済ませ、夕食当番は夫が買って出てくれた。

 今日は七夕。この曇り空では1年に1回の逢瀬は叶わないかもしれない。願い事はひとつ。災害がこれ以上酷くなりませんように。少しでも沢山の方が無事に救護されますように。
 そう祈ったところで、またしても地震。今度は千葉県東方沖が震源地最大震度5弱だそうだ。こちらもかなり長く揺れた。震度3だそうだ。どうか大地が落ち着いてくれますように。



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