毎日新聞社のネットニュースを読んでいて、胸の痛む記事があった。以下転載させて頂く。
※ ※ ※(転載開始)
九州がんセンター: 看護師 ブログに「注射をわざと失敗」 2011年12月05日 13時56分(毎日新聞社)
国立病院機構九州がんセンター(福岡市南区)の20歳代前半の女性看護師が、自身のブログに「患者への注射をわざと失敗した」など患者への加害をほのめかす内容を書き込んでいたことが分かった。看護師は「虚偽の内容を書き込んだ」と話しているが、同センターはこの看護師の処分を検討している。
同センターによると、この看護師は今年9月からブログを始め、10月下旬に「今日は大嫌いな患者のお部屋担当でした」「腹たってからわざとバシバシ何回も殴って血管じゃないところに(点滴を)ぶっさして失敗した」「死んでほしい」などと書き込んだ。
11月18日に、ブログを見た人からの問い合わせで発覚、本人が認めたため、同21日から看護業務から外した。
被害は確認されておらず、看護師は「ストレスを抱えてうそを書いた。お騒がせして申し訳ない」と話しているという。【斎藤良太】
(転載終了)※ ※ ※
ブログを仕事のはけ口にしてしまうほど、大きなストレスを抱えていたのだ、と辛くなった。白衣の天使といえども20代前半、まだベテランでもない生身の人間である。むろん患者との相性もあるだろう。
けれど、がんセンターという職場でがん患者ばかりを相手にするプロの仕事師だ。たとえ虚偽の内容だったとしても、何とも切ないことだ。
人の命を救う尊い仕事に就きながら「死んでほしい」という言葉を書かざるを得なかった心の澱を思うと、やるせない。
生きている限り毎週の通院から逃れられない身としては、毎回の針刺は避けて通れない。が、まさか私のことが嫌いでわざと失敗しているのだろう・・・などとは思ったことがない。けれど、何回か失敗を経験している看護師さんに対しては、期せずしてこちらも(この人はあまり上手じゃない、ちょっと嫌だな・・・)という気持ちがよぎってしまうのは確かだ。そうすると知らず知らずのうちに余計な力が入ってますます身構えてしまう。おそらく相手の看護師さんも(この患者の血管は苦手だな、嫌だな)と思っているのだろう。なるべくリラックス、とは思うけれど、これまた難しいことだ。
日々ブログを綴る身として、またも襟を正す思いで読んだ記事であったと同時に、一患者としては何ともやるせない気持ちにさせられるものだった。
今日は朝から曇り空。午後からは予報通り冷たい雨が降り出した。
昨夜は予断を許さない状況だった義母だが、今朝の夫の電話によると、病院からの連絡はなかったので、容態は落ち着いたようだった。
義母も90歳にして生まれて初めての入院だ。点滴はもちろん予防注射くらいしか経験のなかった本人こそ、今回のことに一番びっくりしているのではないだろうか。せめて看護師さんには上手に針を刺してあげてほしいと思う。
夫は、朝病院に寄ってから都心に戻って打合せをし、出来れば一旦自宅に帰って着替えてから夕方からの仕事をこなしたいとのことだった。だが、その後、結局家に帰っている時間はないので職場に直行するという連絡が入った。
病院で入院手続きを終えて面会したところ、容態が安定しているので、今夜は家に帰れそうだが、可哀想で見ているのが辛かった、とのこと。
自宅から順調にいって片道3時間の道程はかなり応えるだろう。長期戦になるかもしれないので、疲れがたまらないと良いのだけれど・・・。
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九州がんセンター: 看護師 ブログに「注射をわざと失敗」 2011年12月05日 13時56分(毎日新聞社)
国立病院機構九州がんセンター(福岡市南区)の20歳代前半の女性看護師が、自身のブログに「患者への注射をわざと失敗した」など患者への加害をほのめかす内容を書き込んでいたことが分かった。看護師は「虚偽の内容を書き込んだ」と話しているが、同センターはこの看護師の処分を検討している。
同センターによると、この看護師は今年9月からブログを始め、10月下旬に「今日は大嫌いな患者のお部屋担当でした」「腹たってからわざとバシバシ何回も殴って血管じゃないところに(点滴を)ぶっさして失敗した」「死んでほしい」などと書き込んだ。
11月18日に、ブログを見た人からの問い合わせで発覚、本人が認めたため、同21日から看護業務から外した。
被害は確認されておらず、看護師は「ストレスを抱えてうそを書いた。お騒がせして申し訳ない」と話しているという。【斎藤良太】
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ブログを仕事のはけ口にしてしまうほど、大きなストレスを抱えていたのだ、と辛くなった。白衣の天使といえども20代前半、まだベテランでもない生身の人間である。むろん患者との相性もあるだろう。
けれど、がんセンターという職場でがん患者ばかりを相手にするプロの仕事師だ。たとえ虚偽の内容だったとしても、何とも切ないことだ。
人の命を救う尊い仕事に就きながら「死んでほしい」という言葉を書かざるを得なかった心の澱を思うと、やるせない。
生きている限り毎週の通院から逃れられない身としては、毎回の針刺は避けて通れない。が、まさか私のことが嫌いでわざと失敗しているのだろう・・・などとは思ったことがない。けれど、何回か失敗を経験している看護師さんに対しては、期せずしてこちらも(この人はあまり上手じゃない、ちょっと嫌だな・・・)という気持ちがよぎってしまうのは確かだ。そうすると知らず知らずのうちに余計な力が入ってますます身構えてしまう。おそらく相手の看護師さんも(この患者の血管は苦手だな、嫌だな)と思っているのだろう。なるべくリラックス、とは思うけれど、これまた難しいことだ。
日々ブログを綴る身として、またも襟を正す思いで読んだ記事であったと同時に、一患者としては何ともやるせない気持ちにさせられるものだった。
今日は朝から曇り空。午後からは予報通り冷たい雨が降り出した。
昨夜は予断を許さない状況だった義母だが、今朝の夫の電話によると、病院からの連絡はなかったので、容態は落ち着いたようだった。
義母も90歳にして生まれて初めての入院だ。点滴はもちろん予防注射くらいしか経験のなかった本人こそ、今回のことに一番びっくりしているのではないだろうか。せめて看護師さんには上手に針を刺してあげてほしいと思う。
夫は、朝病院に寄ってから都心に戻って打合せをし、出来れば一旦自宅に帰って着替えてから夕方からの仕事をこなしたいとのことだった。だが、その後、結局家に帰っている時間はないので職場に直行するという連絡が入った。
病院で入院手続きを終えて面会したところ、容態が安定しているので、今夜は家に帰れそうだが、可哀想で見ているのが辛かった、とのこと。
自宅から順調にいって片道3時間の道程はかなり応えるだろう。長期戦になるかもしれないので、疲れがたまらないと良いのだけれど・・・。