生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

・原発再稼働の黒幕は仙石由人某(政調会長代行)です

2012-04-15 07:03:19 | 日記



 おはようございます。

 生き生き箕面通信1224(120415)をお届けします。



・原発再稼働の黒幕は仙石由人某(政調会長代行)です



 「仙石氏が主導?」と読売新聞。「「仙石氏が旗振り」と読売新聞。

期せずして朝読両紙が本日4月15日の朝刊で、野田政権が猪突猛

進した大飯原発再稼働の陰で仙石由人・政調会長代行が采配を振

っていたことを伝えています。仙石某は、消費税、TPP、普天間基地

問題など現政権の重用問題でも大きな影響力を及ぼし、事実上の

総理大臣の立場にある振る舞いをほしいままにしてきました。



 仙石某は昨年の福島原発事故が起きたあと、早い時期に「わが国

には原発が必要だ」と主張しました。昨年5月に当時の菅首相が浜岡

原発の停止を決断した時も、その直後にテレビ番組で「私どもは原発

政策を堅持する」と断言し、菅氏がめざした「脱原発依存」を打ち消し

ました。現在は東電の経営改革の責任者です。



仙石某にとって、枝野経産相は「子分」にすぎません。本日の朝日に

よると、13日の朝、側近議員に「ごちゃごちゃいうやつはいるが、今晩

決める。あす枝野を福井にやる」(2面)と明言し、事実その通りに枝野

氏を福井へ行かせました。仙石某は自分担当の記者に伝わるように

側近議員を通じてリークし、そのように新聞などに書かせることで既成

事実を作る。そうして物事が発言通りに流れていくと、「やはり、仙石

先生が一番の実力者だ」という評価がますます高まる。小沢問題でも

同じ手法で、世論操作をしてきました。



 のダメさんは、原発問題は最初から仙石某に丸投げしました。表向き

は野田・枝野コンビで動かしているように見えますが、実際にシナリオ

を描き、陰で演出しているのは黒幕・仙石某です。本日の読売新聞によ

ると、「実際、仙石氏をリーダー格に、枝野、細野、古川国家戦略相、

斉藤・官房副長官の5氏は国会近くのホテルなどにひそかに集まり、

再稼働を決断するタイミングや東京電力の経営改革などについて協

議を重ねてきた」(3面)と、司令塔役・仙石某の姿を東武雄、政治部

記者の署名入りコラムで明らかにしています。



 仙石某の動きが日本の新しい未来を切り開く展望があるものなら、

大いに歓迎するところです。ところが、裏でアメリカとつながり、さらに

最高検や最高裁にも大きな貸しを作ることで事実上動かせる立場を

確保しました。最高検や最高裁は巨額の裏金隠しや、その他の不祥

事で仙石某に”お世話”になっているのです。つまり、仙石某の力のよ

りどころはすべて、旧体制からくるもので、要するに”アンシャンレジー

ム”の代表なのです。



 民主党政権が政権公約破りをしてきた黒幕は仙石某なのです。これ

を取り除かない限り、民主党は仙石某に利用され、日本は腐っていく

だけです。


・野田さん、あなたはご自分がやっていることがお分かりですか

2012-04-14 07:15:54 | 日記


 おはようございます。

 生き生き箕面通信1223(120414)をお届けします。



・野田さん、あなたはご自分がやっていることがお分かりなのですか



 「時間は充分にかけた。もういいだろう」――野田・枝野コンビの「政治

判断」はこんなところでしょうか。政府の関係閣僚会合は連日の開催で、

「大飯原発再稼働へのゴーサイン」を強行しました。北朝鮮の人工衛星

と称するミサイルの発射失敗という大きなニュースが、原発再稼働の

ショック度を薄められる、これ幸いとこそくな計算も働いたようです。



 ところで、今日の朝日、読売の紙面はどうか。両紙とも一面トップで

大々的に取り上げました。「大飯の再稼働」は、ある意味では日本の

原発が生き延びるかどうかがかかっていますから、大きな扱いは当然

です。問題はどのような取り上げ方をするか。その紙面さばき、あるい

は原発に対するスタンスそのものが問題です。



 まず、読売の主見出しは「大飯再稼働『必要』」、朝日は「大飯原発に

安全宣言」でした。読売の「必要」と大きなゴジックで強調する文字遣い

に、「再稼働を急げ」という同紙の立場が鮮明に出ています。朝日は

「安全宣言」と少し控えめでした。ちなみに、毎日と日経新聞は「妥当」

でした。



 読売と朝日の大きな違いは、ニュースの掘り下げ方に表れました。

読売は2面で「再稼働 熟慮を強調」として、「政府は、地元の理解を

得ることを重視して熟慮してきた」という政府の”配慮”を印象づけようと

いう紙面です。「福井県は2週間かけて判断か」という見通しも見出しに

しました。つまり、読売によれば、2週間後の今月末には福井県知事か

ら、「再稼働を了承」という「地元同意」が得られる見通しです。関電は

晴れて大飯を再稼働することができ、唯一稼働していた北海道電力の

泊原発が子どもの日前後に停止する直前に滑り込みセーフを演じる段

取りというシナリオです。なんともふざけた茶番です。



 朝日は、「検証なき拙速な判断」という見出しで竹内敬二・編集委員の

署名入りコラムを一面にもってきました。「事故の分析をふまえた根本的

な安全対策や基準はまだできていない」と指摘しています。さらに「政府

の新しいエネルギー政策が示されないまま、原発の再稼働が旧来のや

り方で議論されている」と、議論の進め方そのものに疑問を呈しています。



 ジャーナリズムは、しっかりした視点を提供するのが仕事です。それで

お代(新聞代)をいただいているはずです。単に政府の広報紙に成り下

がったり、読者(国民)を”洗脳”することにかまけたりするのは筋違い。



 大本営発表を恥ずかしげもなく伝える一部の新聞が大手を振ってまか

り通るから、政府は「庶民は無知の衆愚にすぎない。今は電力が必要

なノダ。夏場に電力が不足したら、どっちみち政権が叩かれる。どうせ

叩かれるなら、いまのうちに済ませておいた方が打撃は小さい」。そうし

た計算が働いたものでしょう。庶民(主権者)は、一部の新聞にも、時の

政権にもなめられたものです。




生き生き箕面通信1222 ・昨日は「原発再稼働をストップさせたゾ!」「今日はどうか?」

2012-04-13 06:39:55 | 日記


 おはようございます。

 生き生き箕面通信1222(120413)をお届けします。



・昨日は「原発再稼働をストップさせたゾ!」「今日はどうか?」



 野田政権の原発再稼働のための関係閣僚会合は昨日4月12日に「ゴー

サイン」を出す予定でした。しかし、関電管内の電力大消費地、大阪、京都、

滋賀の3府県知事らの反対や慎重を求める世論が強く、とうとう先送りせざ

るを得ませんでした。しかし、今日にも再び会合を開く予定といいますから、

なんと前のめりののダメさんなのでしょう。



 こうした政府の動きを、大手新聞はどのように伝えたか。まず、読売新聞

は一面で「大飯再稼働 判断先送り」という見出しで、先送りの事実だけを

伝え、「可能なら明日議論を続けたい」という枝野経産相の昨日の発言を

付け加えました。また、28面では、大飯原発を視察した京都、滋賀の知事

が「再稼働に改めて慎重な考えを示した」と書いています。しかし、ジャーナ

リズムの一角を占める読売新聞としての突っ込んだ解説やコメントは一切

なし。社説でもまったく触れていません。



 朝日は、「判断先送り」は3面扱い。しかし、福島県知事・佐藤雄平さんの

「政治的な判断で再稼働の議論をするのは、被災県として忸怩(じくじ)たる

思い。本当に原発事故の厳しさ、実態をわかっているのか」と述べ、政府の

対応を批判したことを抱き合わせて伝えています。同じ3面では、「京都・滋

賀・大阪 改めて苦言」も抱き合わせにしました。



 さらに社説では、本日は2本とも再稼働関連とし、1本目は「電力制限令

も視野に」、2本目は「大阪発で変えてみては」が見出し。政府の再稼働に

前のめりの姿勢を批判したうえで、「政府も関電も電力の需要抑制策に

本気で取り組んでいない」と、決めつけています。そして、「大口の電力需

要家に一定の節電を強制する電力制限令の発動をタブー視せず、今から

真剣に検討すべきだ」と、極めて大胆な提言をしました。2本目でも、橋下

大阪市長の「計画停電もあり得ると腹を決めれば、電力供給体制を変え

られる1歩になる」という発言を支持し、「先頭に立って住民や企業に理解

を求め、創意工夫に満ちた対策を繰り出してもらいたい」とエールを送って

います。



 さらにこの社説を掲載した12面では、読者からの「声」欄を再稼働特集

とし、新設される原子力規制庁を「原子力ムラ」から独立した独立行政委

員会として設置し、「国民に信頼される原子力の安全基準を作るべきだ」

など、建設的な意見を載せています。



 大手紙がどのような立ち位置で報道するかは、世論に影響を与え、

それは政府の政策執行をも左右するほどの力を持つことがあります。

だから、政府は今日の各紙の論調などにも神経をとがらせています。



 その結果、本日も閣僚会合が開かれたら、やはり「ゴーサイン」を出す

のでしょうか。そうすると、ますます野田政権への「のダメ離れ」が進み、

第一本命の消費税すらダウンすることになるのではないでしょうか。



 ぼくは今日、経産省へ枝野氏あての「再稼働に反対する」メールを送

ります。

生き生き箕面通信1221 ・金持ちと貧乏人がアメリカを奪い合う大統領選

2012-04-12 06:39:28 | 日記


 おはようございます。

 生き生き箕面通信1221(120412)をお届けします。

 



・金持ちと貧乏人がアメリカを奪い合う大統領選



 アメリカの大統領選は、共和党候補が前マサチューセッツ州知事のロ

ムニー氏に事実上決まり、オバマ氏との対決構図が明確になりました。



 ロムニー氏は、典型的な金持ち代表であり、オバマ氏は相対的には

庶民派といえなくもい。つまり、金持ち候補vs貧乏人候補の対決という

構図で、アメリカが金持ちが大手を振ってばっこする国であり続けるの

か、99%の庶民にもう少し配慮する多少まともな国への回帰がみられ

るのか、が見どころといえます。



 ロムニー氏は「小さな政府」を主張し、現在35%の連邦法人税の最高

税率を25%へ引き下げ、規制や歳出を減らして民間の競争を活発にし、

経済成長を目指すと公約しています。一方で社会保障は削減する意向

を明らかにしており、とくにオバマ氏が力を入れてやっと成立させた医療

保険制度改革は就任当日に廃止するという対決姿勢です。



 また、中国に対しては強硬姿勢をとるとしており、「中国を為替操作国

に指定する」と明言。オバマ氏の軍事費削減政策も即転換し、新艦船建

造を年間9隻から15隻に増やす政策を打ち出しています。産軍複合体

の強化です。



 ロムニー氏は、「強いアメリカ」を掲げることで支持を得ています。しか

し、それは総じて「金持ちのためのアメリカ」でもあります。そうした主張

が庶民層を巻き込んで支持を得るのが、アメリカの実態です。



 問題は、オバマ氏がその主張に引きずられて、より右寄りになるので

はないか、という点です。なにしろアメリカでは、今では「リベラル」と名

乗ることすらはばかられるご時世というのですから。



 「われわれは99%だ」と主張したオキュパイ運動も、「不満のガス抜

き」をされたあとは、すっかりおとなしくなってしまったようです。



 しかし、アメリカの動向を単に対岸の出来事とばかり見物しているわ

けにはいきません。アメリカのウオール街を拠点とする金融資本は、

世界を食い物にするため、まず意のままになるアメリカ大統領を誕生

させ、世界まるごとマネーゲームの賭場に仕立てあげようとしています。



 すでにオバマ大統領も、その影響下にあり、その意味ではどちらが

勝ってもたいした違いはないともいえそうです。それでも、まだオバマ

氏の方がましという程度のアメリカの大統領選挙です。


生き生き箕面通信1220 ・「再稼働しても、原発は必ず止まる」と田坂広志さん

2012-04-11 06:52:50 | 日記



 

 おはようございます。

 生き生き箕面通信1220(120411)をお届けします。



・「再稼働しても、原発は必ず止まる」と田坂広志さん



 野田政権が大飯原発の再稼働を急いでいます。その愚を元・内閣

官房参与の田坂広志さんが鮮やかに暴いてみせました。「再稼働し

ても、原発は必ず止まる」と題するVoice5月号に掲載されたインタ

ビュー記事です。



 再稼働するには、必ず守らなければならない原則が三つある。仮に

その三つをクリアしても、どうしても越えられない高レベル放射性廃棄

物の最終処分問題が残る。そう指摘するのです。



 再稼働のための3原則とは――。「事故原因の徹底究明」「自己責任

の明確化」「原子力行政の抜本改革」の三つです。今の段階では、この

三つのどれ一つも満たしていません。しかし、野田・枝野コンビは、原子

力ムラの圧力もあって、「何が何でも再稼働」です。



 「大飯原発の再稼働は、端的にいえば、『福島原発事故が起こった

3月11日以前の法律で、3月11日以前の組織(原子力安全・保安院)が、

3月11日以前の手続きとルールで再稼働しようとしている』わけであり、

この進め方では多くの国民の理解と納得は得られないでしょう」と指摘

しています。つまり、再稼働するためには、国民の理解と納得が不可欠

であり、その手続きを経て、国民からの信頼を取り戻すことが先決とい

う主張です。



 国民の理解と納得を得るためには、第一は、情報を徹底的に「公開」

すること。この夏の電力不足懸念にしても、電力会社の一方的な発表

であり、詳細な情報はまったく開示していない。第二は先の3原則を国

民に明確に語るということ。



 これらの二つを軽視して突き進んだ場合は、再稼働の先に待ち受け

るさらに二つの問題を乗り越えられなくなる。第一は、使用済み核燃料

の保管場所が満杯になってきなんとかしなければならないという問題。

第二は高レベル放射性廃棄物の最終処分問題。第一の使用済み核

燃料の保管場所は、現在はそれぞれの原発や青森県六ケ所村の再

処理工場などに保管されていますが、これが満杯になる時機が近づい

ているうえ、六ヶ所村の再処理工場も機能するメドが立っていない。

また、第二の高レベル放射性廃棄物の最終処分方法は、これこそ

まったくメドがついていない。



 しかも、この高レベル放射性廃棄物の最終処理が、明日の問題で

はなく、突然、今の問題になった。つまり、福島第一原発で爆発事故

を起こした原子炉は、溶けた核燃料と原子炉が一体となった人類発

の「高レベル放射性廃棄物」として私たちの目の前に無残な姿をさら

し続けています。ここにはプルトニウムもありますから、10万年間、

放射能を出し続けます。



 こうした問題は、単に日本一国の問題ではなく、地球環境全体に

関わる問題になってきている。同時に、「現世代のエネルギー利用

のために、未来の世代に負担を残すことをどう考えるのか」という

「世代間倫理」の問題でもあります。



 どじょうを自認する野田さんは、脳量が少ないためか、目先さえ乗り

切ればいいという「その場しのぎ」の小手先・ごまかしで日本の政治を

やっています。のダメさんには、財務省という官僚に操られることが「政

治主導」となるのですから、どじょうの頭は理解不能です。理解不能だ

けですまず、日本国民の安全と安寧を阻害する存在になっています。



 *今日はあいにく風雨の予想ですが、大阪・中之島の関電本社前で

「関電オキュパイ」(座り込み)の行動が予定されています。



 *田坂広志 : 以前もこの「箕面通信」で触れましたが、福島原発

事故直後に当時の菅首相から三顧の礼をもって官邸に招かれ、内閣

官房参与として事故処理の助言をし、その経験を「官邸から見た原発

事故の真実」(光文社新書)にまとめました。そのなかで、「首都圏3千

万人の避難という最悪のシナリオも検討した」と明らかにしたことで知

られています。