おはようございます。
生き生き箕面通信1062(111104)をお届けします。
・ギリシャの危機をめぐって”大空騒ぎ”
本日の朝刊各紙の一面トップは、すべて「ギリシャ危機問題」です。朝日も読売も「ギリシャ国民投票撤回」を主見出しにしました。主要20か国・地域の首脳があたふたと集まり、G20サミットもフランスのカンヌで開かれ、野田首相も駆けつけました。世界の大問題、資本主義の未曽有の危機と、なんだか緊迫しているようです。
こういう姿を「大空騒ぎ」というのでしょうか。「おおぞら・さわぎ」ではありません。「おお・からさわぎ」です。つまり、パフォーマンスにすぎない。「もう、いい加減にしなさい」といいたいくらいです。
その証拠に、欧州の株式は上がっています。本日の日経朝刊には、一面でベタ記事ながら「欧州株が続伸、利下げを好感」の見出しで、株が引き続き上がっている、と伝えています。朝日は経済面(8面)で、「欧州株が大幅上昇」、読売は2面で「欧州市場乱高下」の見出しで、いずれも3段扱い。要するに、最も儲けに敏感な人たちは、先行き高くなると読んでいるのです。
ついでながら、読売の「乱高下」の見出しは、市場が混乱している時の表現であり、ここは「大幅上昇」でなければ正確な見出しといえず、「下手な編集」、つまり落第です。
ギリシャ危機収束の目途は、とっくについています。欧州金融安定基金(EFSF)の支援枠拡大が決まった段階で、ギリシャがデフォルト(債務不履行)しても大丈夫、というセーフティネットが張られ、「ザッツ・オール」。
では、なぜいま、G20まで開いて「大空騒ぎ」するのか。ギリシャ国民に対して、「世界の首脳が大変に心配しているよ。世界に迷惑をかけないためにも、緊縮財政と生活切り詰めをがまんしてね」と分かってもらうこと。さらに、続くイタリアやポルトガルの国民にも、緊縮財政に協力しないと、ギリシャみたいになるよ」と分かってもらうこと、があります。
また、最もやっかいな「世界の投機マフィア」に、「市場ルール」を守らせるパフォーマンスでもあります。今回のギリシャ債務問題も、投機筋が仕掛けた面が強い。混乱の根っこには、いつも投機筋がいます。
生き生き箕面通信1062(111104)をお届けします。
・ギリシャの危機をめぐって”大空騒ぎ”
本日の朝刊各紙の一面トップは、すべて「ギリシャ危機問題」です。朝日も読売も「ギリシャ国民投票撤回」を主見出しにしました。主要20か国・地域の首脳があたふたと集まり、G20サミットもフランスのカンヌで開かれ、野田首相も駆けつけました。世界の大問題、資本主義の未曽有の危機と、なんだか緊迫しているようです。
こういう姿を「大空騒ぎ」というのでしょうか。「おおぞら・さわぎ」ではありません。「おお・からさわぎ」です。つまり、パフォーマンスにすぎない。「もう、いい加減にしなさい」といいたいくらいです。
その証拠に、欧州の株式は上がっています。本日の日経朝刊には、一面でベタ記事ながら「欧州株が続伸、利下げを好感」の見出しで、株が引き続き上がっている、と伝えています。朝日は経済面(8面)で、「欧州株が大幅上昇」、読売は2面で「欧州市場乱高下」の見出しで、いずれも3段扱い。要するに、最も儲けに敏感な人たちは、先行き高くなると読んでいるのです。
ついでながら、読売の「乱高下」の見出しは、市場が混乱している時の表現であり、ここは「大幅上昇」でなければ正確な見出しといえず、「下手な編集」、つまり落第です。
ギリシャ危機収束の目途は、とっくについています。欧州金融安定基金(EFSF)の支援枠拡大が決まった段階で、ギリシャがデフォルト(債務不履行)しても大丈夫、というセーフティネットが張られ、「ザッツ・オール」。
では、なぜいま、G20まで開いて「大空騒ぎ」するのか。ギリシャ国民に対して、「世界の首脳が大変に心配しているよ。世界に迷惑をかけないためにも、緊縮財政と生活切り詰めをがまんしてね」と分かってもらうこと。さらに、続くイタリアやポルトガルの国民にも、緊縮財政に協力しないと、ギリシャみたいになるよ」と分かってもらうこと、があります。
また、最もやっかいな「世界の投機マフィア」に、「市場ルール」を守らせるパフォーマンスでもあります。今回のギリシャ債務問題も、投機筋が仕掛けた面が強い。混乱の根っこには、いつも投機筋がいます。