おはようございます。
生き生き箕面通信1071(111114)をお届けします。
・大阪府知事候補、倉田薫氏の集会に参加しました
倉田かおる・前池田市長の大阪府知事選立候補の立ち合い演説会が昨夜、旧カルフール横の市民活動センターで開かれたのでのぞいてみました。
応援弁士として、大谷信盛・民主党衆院議員、北摂の市町長では倉田哲郎・箕面市長、豊能町長、能勢町長が、それぞれ「知事候補として、なぜ倉田氏を担ぎ出したか。なぜ応援するのか」といういきさつなどを話しました。
日曜日の夜遅く8時からの集会でした。それでも、動員呼びかけもあって集まったのは200人くらいだったでしょうか。一番奥の大会議室に入りきらなかったため、急きょその隣の部屋も使うことにしていました。
驚いたのは、箕面市長の倉田氏が「いろいろ悩んだ末に、倉田さんを推すことにしました。大阪が『維新の会』一色になっては危険だ。(維新の会の会長を兼ねる)橋下徹・前大阪府知事が大阪市長に当選したとしても、大阪府知事は違う立場の人が望ましい」と、”反維新”を明確にしたことです。
箕面市長の倉田氏は、自らの選挙戦では橋下氏に応援してもらい、橋下氏の人気がプラスして初当選を果たした経緯があります。その後も、橋下氏の政策を積極的に支持してきました。その倉田氏が、「『大阪都構想』には今でも大賛成ですが、教育条例など行き過ぎの面が目立つ」と、明確に「維新の会」路線を批判する側に変わりました。
ぼくもほとんど同じような立場です。特に、橋下氏が進めた教育条例には、強い危機感をもっています。「3年定員割れの府立高校はつぶす。『君が代斉唱』に3回不起立の教師は免職」などは、明らかに教育への政治の不当介入であり、最も避けなければならない事態です。近年の橋下氏は、”橋下ファシズム”、つまり”ハシズム”と揶揄されてもやむを得ない面がありました。
橋下氏は、地域政党「維新の会」が一定の力を持ってきたことに自信を深めたようで、次第に独裁者の色合いが濃くなってきました。すでに民主主義的な段階を超えたといえます。
振り返ってみると、大阪府民は自分の地域の首長、あるいは政治家の育て方、選び方について独特の”風”を吹かせてきました。
1970年の大阪万博開催を成功させ得意絶頂だったた当時の左藤義栓知事には、はしごを外す形で、共産党推薦の黒田了一氏に交代させました。その後は官僚出身の岸昌氏、タレントの横山ノック(山田勇)氏らのあと、また官僚出身の大田房江氏、そして橋下氏でした。
その間に、大阪府は、白砂青松の砂浜を埋め立てて堺泉北臨海工業地帯を造り、公害発生源の犠牲を払った割には、地元経済は活性化しませんでした。一時期はスモッグでおおわれた大阪平野となりました。大和川が汚されワースト1にあげられたこともあります。
関西国際空港も作りましたが、活用の仕方はいまでももうひとつ。
関西電力は原発に傾斜し、私たちが利用する電力のほぼ半分は原発に頼るような状態を黙認してきました。
文化力は衰え、道頓堀の芝居小屋は閉鎖され、周辺からは遊園地、ファミリーランドが姿を消しました。万博跡地の「エキスポランド」も大きな人身事故を起こし閉園。
肝心の住み良さはどうか。民主主義の民度は少しずつでも豊かになってきているでしょうか。今回の知事選でも、そうしたことを考え、ベストはないけれど、ベターで倉田氏を応援する以外に選択肢はなさそうだと感じています。