生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信1063 ・人口70億人時代――世界規模の「食糧、水争い」がさらに激化

2011-11-05 07:13:43 | 日記

 おはようございます。
 生き生き箕面通信1063(111105)をお届けします。

・人口70億人時代――世界規模の「食糧、水争い」がさらに激化 

 世界の人口がついに70億人を突破し、世界中に祝賀気分よりはむしろ「戸惑い」が広がったといえそうです。食糧、水の心配が、現在でも世界中で深刻化しているからです。

 中国は、農地を求めて世界あちこちで土地を買いあさっています。最も狙いをつけているのがアフリカ。日本でも水源のある山間地を買い占める動きが出ています。

 アフリカからヨーロッパ各国へ「人口移動」も起こり、各地で暴動の原因になっています。

 世界の人口は毎年8000万人ずつ増えてきました。12年でほぼ10億人増えるペースです。アフリカでの人口増がいちじるしく、エネルギーとしての「まき」用に木を切り倒したため、砂漠化が進み、それが水不足をさらに深刻化するという悪循環に陥っています。

 世界は、食糧高騰期に入りました。歴史的には最高値の水準です。しかも、さらに高騰することが確実とみられています。投機筋も巨額の資金を食糧確保や農地確保に動かし始めたと伝えられています。

 地球の定員は、アメリカ人並みの生活を維持しようとすれば23億人。これは70年前に超えました。欧州並みなら41億人。日本人並みなら61億人だそうですが、10年前に突破しました。 しばらくの間、世界は人口増を止められない。もうすぐ80億人です。国連も、お手上げです。

 世界中で、高齢化も進みます。日本は「少子高齢化」に悩んでいますが、世界各国から「どうしたら少子化できるのか」と視察団が相次いで訪れる状況です。日本は「老人大国のモデル」になる可能性も秘めています。

 突然ですが、TPP(環太平洋経済連携協定)に参加すれば、「食糧自給率の向上」は望むどころか、13%まで落ち込むという見方があります。その頃は、どの国も自分の国の「食」を守らなければならないから、売ってくれません。日本は、いくら車や電気製品の輸出で稼いでドルというお金があっても、誰も売ってくれない。ドルという紙切れは、食べられません。

 ところで、どうするか。とりあえずは、「もったいない」でいきましょう。それに江戸時代を研究しましょう。江戸時代は、日本列島のなかでやりくりしてきました。その頃の人口は、3000万人くらいだから、江戸時代をまねれば解決できるわけではない。しかし、できるだけ自然とともに暮らす「暮らしぶり」には学ぶところが多いのも事実です。「3・11」は、生き方を見直すチャンスです。原発を動かして、電気をたっぷり使う生活からはおさらばしましょう。自然に生かしていただける範囲で、貧しくても、つつましやかに生きていきたいものです。