お早うございます。「ざわわ ざわわ ざわわ 広いさとうきび畑は……風が通りぬけるだけ」
生き生き箕面通信553(100608)をお届けします。
・新政権の本質は「普天間」に現れる
菅新政権への世論調査はいずれも「60%前後」と高い支持率を回復、民主党はホッと一息です。高支持率は”お祝儀”ではあっても、参院選を控えありがたいものです。鳩山さんの「稚拙」とも見えた政権運営と、「オザワの顔を見るのもいや」という”嫌悪感”の両面から解放され、「民主党らしさ」にもう少し賭けてみようということでしょうか。
となると、新政権が何をめざしているのか、が大事になります。菅さんは「強い経済、強い財政、強い社会保障」というキャッチフレーズを繰り返しています。詳しくは今週金曜日の所信表明演説を待ちましょう。
しかし、はっきりしてきていることがあります。菅さんは普天間基地問題について、「鳩山さんが決定した日米合意は重い」と発言しました。つまり、辺野古新基地を推進するという”決断”です。そのために、鳩山さんの「最低でも県外」を封じ込め、「辺野古への回帰」を主導した4人組大臣のうち、3人を留任させました。
一国の首相の”悲願”を覆すのは、実質的にクーデターですが、このクーデター4人組は、岡田外相、北村防衛省、前原国交相、平野官房長官です。岡田、北村の両相は、アメリカのゲーツ国防長官とクリントン国務長官に「今後、重要な情報も流さないし、日本からの要請には応じないよ」と脅され、「日本の安全保障のために」という理屈づけで、鳩山案つぶしを決意しました。
前原氏は、外交問題を自分の守備範囲と公言していますが、中身はアメリカと同一の安全保障観です。対米外交最重視の立場であり、現役の沖縄担当相です。平野氏は、辺野古がある名護市長選で、「辺野古基地建設反対」の稲嶺氏が当選しても「影響されない」と素っ気なく言ってのけました。
さらに、折り紙つきのアメリカ寄りが、防衛政務官の長嶋昭久氏。アメリカの代理人の立場です。もちろん、外務省、防衛省は、がっちりと親米派のアメリカン・スクールで固めています。
菅さんは、がんじがらめ。これからは、辺野古での新基地建設に向けて懸命に動き出さざるを得ません。
しかし、普天間問題は、日本が「真の独立」を果たすかどうかの試金石です。「真の独立」が、この国の形を再建する本質です。辺野古推進は、対米従属の証となります。アメリカの札付きである「産軍複合体」、その手の平で踊らされ続けることを意味します。政権交代という絶好のチャンスを、みすみす逃す。
新聞は、こうした歴史的な転換点に対して、どんな役割を果たすべきなのでしょうか。「新聞の使命をみずから放棄する」、もしそうならそのことの重大な結果が分かっているのでしょうか。朝日新聞や読売新聞には、そのことが問われ続けています。
生き生き箕面通信553(100608)をお届けします。
・新政権の本質は「普天間」に現れる
菅新政権への世論調査はいずれも「60%前後」と高い支持率を回復、民主党はホッと一息です。高支持率は”お祝儀”ではあっても、参院選を控えありがたいものです。鳩山さんの「稚拙」とも見えた政権運営と、「オザワの顔を見るのもいや」という”嫌悪感”の両面から解放され、「民主党らしさ」にもう少し賭けてみようということでしょうか。
となると、新政権が何をめざしているのか、が大事になります。菅さんは「強い経済、強い財政、強い社会保障」というキャッチフレーズを繰り返しています。詳しくは今週金曜日の所信表明演説を待ちましょう。
しかし、はっきりしてきていることがあります。菅さんは普天間基地問題について、「鳩山さんが決定した日米合意は重い」と発言しました。つまり、辺野古新基地を推進するという”決断”です。そのために、鳩山さんの「最低でも県外」を封じ込め、「辺野古への回帰」を主導した4人組大臣のうち、3人を留任させました。
一国の首相の”悲願”を覆すのは、実質的にクーデターですが、このクーデター4人組は、岡田外相、北村防衛省、前原国交相、平野官房長官です。岡田、北村の両相は、アメリカのゲーツ国防長官とクリントン国務長官に「今後、重要な情報も流さないし、日本からの要請には応じないよ」と脅され、「日本の安全保障のために」という理屈づけで、鳩山案つぶしを決意しました。
前原氏は、外交問題を自分の守備範囲と公言していますが、中身はアメリカと同一の安全保障観です。対米外交最重視の立場であり、現役の沖縄担当相です。平野氏は、辺野古がある名護市長選で、「辺野古基地建設反対」の稲嶺氏が当選しても「影響されない」と素っ気なく言ってのけました。
さらに、折り紙つきのアメリカ寄りが、防衛政務官の長嶋昭久氏。アメリカの代理人の立場です。もちろん、外務省、防衛省は、がっちりと親米派のアメリカン・スクールで固めています。
菅さんは、がんじがらめ。これからは、辺野古での新基地建設に向けて懸命に動き出さざるを得ません。
しかし、普天間問題は、日本が「真の独立」を果たすかどうかの試金石です。「真の独立」が、この国の形を再建する本質です。辺野古推進は、対米従属の証となります。アメリカの札付きである「産軍複合体」、その手の平で踊らされ続けることを意味します。政権交代という絶好のチャンスを、みすみす逃す。
新聞は、こうした歴史的な転換点に対して、どんな役割を果たすべきなのでしょうか。「新聞の使命をみずから放棄する」、もしそうならそのことの重大な結果が分かっているのでしょうか。朝日新聞や読売新聞には、そのことが問われ続けています。