おはようございます。
生き生き箕面通信2337(150518)をお届けします。
・安倍首相に痛打――大阪都構想がポシャリ
「まさか」と、がっくり肩を落としたのは安倍晋三首相ではなかったでしょうか。ボクも朝、目を覚まして「維新、破れる」の報に、目を疑いました。昨夜、ベッドに入るまでは、わずかながらも「賛成」が先行していたのですから。
大阪都構想が実現できないことになり、橋下徹氏は「政界からの引退」を表明しました。何よりも大きな影響は、安倍路線に急ブレーキがかかることです。最近にない朗報でした。
安倍首相が進めてきた「戦後レジームからの脱却路線」は、いまや八方塞がりとすら見ることができます。憲法改悪はまず難しそうだと解釈改憲に後退、それを土台にした集団的自衛権関連の安全保障法制に対しても反対の世論が急激に高まっています。得意の「アベノミクス」は失敗の色が濃厚となり、安倍氏自身が言及しなくなりました。先日のアメリカ議会での演説でも言及せず封印せざるを得ませんでした。。TPP(環太平洋経済連携協定)もどんどん遅れています。
安倍首相は、大阪都構想支持の“民意”が示されれば、橋下氏の協力を得て改憲路線を強力に進められると皮算用していたはずです。その目算が大きくはずれることになったのだから、さぞがっかりしていることでしょう。
で、これからどんなことが考えられるのでしょうか。
維新の党の江田健司代表は、「責任をとって代表を辞任する」と、表明しました。しかし、おそらく慰留されるのでしょう。それでも、政界再編が再燃することは間違いないと、多くの人が見るのではないでしょうか。維新の党は、いずれ分裂せざるを得ない。「維新」の結党の原点である「都構想」が空中分解したので、党の基軸が消失しました。このままでは来るべき国政選挙で戦えないので、一部は民主党に流れる。
当面は、安倍政権が推進する稀代の悪法、戦争法案の安保法制と、残業代ゼロ法案の労働基準法改悪案を葬ることに全力を挙げたいものです。そして、安倍政権を四面楚歌の状況に追い込みたいものです。
なお、「大阪という都市をこれからどのようにしていくのか」という課題は、どうすれば暮らしいい都市にできるかという観点から、私たちに突き付けられた問題として残されています。自分たちの都市を、自分たちが望む都市に作り替えていきたいものです。
憲法改悪の国民投票の予行演習との認識が、橋下だけでなくなされていました。
僅差。 ゆっくりと日本の政治・社会が正常化しますことを念じます。
戦後日本・大阪の教育環境の中・高校を過ごして、あの挙動・ふるまい。
この人の家庭環境は相当に排他的な「上昇志向」。
大阪からは退場してほしい。
トウキョウでがんばって! 日本のためには安倍同様に危険ですが。