おはようございます。
生き生き箕面通信2310(150421)をお届けします。
・「歴史修正」を明言する安倍晋三という無知性首相
安倍晋三という男はどうしようもないほど知性に欠ける動物だと確信させられ、日本人として情けないです。昨日4月20日にはBSフジの番組に出演し、8月に出す「安倍談話」の中身について語りました。その中身が知性の無さを存分にさらけ出すものだったのですが、それをとくとくと語ってみせるのです。
安倍氏が「談話」で狙うのは、「未来志向」という言葉を前面に打ち出してそれをめくらましにし、実は「侵略はなかった」ということにしてしまおうという、歴史修正主義の確信犯的な演出です。実に姑息というほかありません。
「村山談話や小泉談話などと同じことをいうのなら、安倍談話を出す必要はない。歴史認識については『引き継ぐ』と言っている以上、もう一度書く必要はない」と、言い切りました。つまり、村山、小泉両談話に盛られたキーワード、「植民地支配と侵略」「心からのおわび」は実態として”排除”するわけです。
安倍という男がウソをつくのは習い性のようなものです。今回も、「引き継ぐと言っている以上」といいながら、実際にすることは「引き継がない」ということなのです。つまり、安倍談話は嘘で固めたものにするのです。
しかも、さらに上塗りがあります。最も力を入れるのが、「私は、先の大戦に対する反省、平和国家としての歩み、これからさらに平和に貢献する決意を発信したい」と、得々として語ります。この決意なるもの自体が大ウソではありませんか。
しかし、安倍氏に知性が感じられないのは、自分がついているウソをウソと実感できないところです。反知性というべきか、無知性というべきか。
安倍氏がこれまでにやってきたことは、憲法9条の骨抜きです。具体的には、従来できないとしてきた集団的自衛権の行使を、憲法解釈を変えてまで行使できるようにしました。そんな国の存立の根本にかかわる変更を、国民的議論をはぶいて、こそこそと閣議決定というお手軽な手続きですます。そして、アメリカについてどこまででも戦争ができるようにしました。
これから政府にたてつくやつは、しょっ引けるようにする特定秘密保護法も制定し、さらに共謀罪の創設も狙っています。
安倍政権がやってきたことは、当時の世界で最も民主的とされたワイマール憲法をなんら触ることなく骨抜きにしたヒトラーの「全権法」制定と同じような過程を実に忠実に辿っています。
ヒトラーは全権法によって全権を握ったあと、戦争に突っ込み第2次大戦を仕掛けたのでした。
安倍晋三という男は、周辺諸国、なかでも中国、韓国との友好・親善には実に冷たい。関係改善を図る”誠意”はみられません。「関係改善したい」と、ウソはついていますが。
こんな男に日本のかじ取りをまかせていては、日本の将来が危ない。これからの時代を担う人たちに”危ない日本”しか残せない。
安倍という男の本音は、まず明日4月22日から2日間、インドネシアのジャカルタで開かれる「バンドン会議」での演説で明らかにされるはずです。「アジア・アフリカ会議として創設されたバンドン会議は、今年60周年の記念すべき年を迎えました。当時は、植民地が続々と独立を果し、若い国が熱気をもって国づくりを始めました。第2次大戦の破壊と虐殺を乗り越えて、「平和な世界」を打ち立てようとする意気込みがフツフツと湧き出すように感じられたものです。
その節目の会議で、安倍氏は戦争の準備をしながら、「日本は平和に貢献する」とウソをつく。
次に本音を見せるのが、今月28日からの訪米です。とくに、アメリカ上下両院での演説は、安倍氏が自分の本音を発信する絶好の機会としているだけに、いわば見ものです。どんなウソのつき方をするか。「歴史の修正」をするのですが、修正と見せずに修正するアベ・トリックの見せ所です。
とどめは、もちろん8月15日の「本番」。手垢に汚れた「安倍談話」なるものを出します。歴史的意味合いは何もない。ただの「アベノ・ゴタク(御託)」を並べるだけでしょう。
でも、景気づけだけはしておきましょう。「明日から始まる『アベノ・インチキ・トリックショー』。はじまり、はじまり。お代は取らぬよ。見てのお帰り。とくとご覧(ろう)じあれ。8月半ばまでのダラダラ公演ですよ~」。