生き生き箕面通信

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2291 ・日本から普天間を含め米軍基地を撤退させるべき――真の独立を

2015-04-02 08:58:45 | 政治

おはようございます。
生き生き箕面通信2291(150402)をお届けします。

・日本から普天間を含め米軍基地を撤退させるべき――真の独立を

 NHKの大河ドラマ「花燃ゆ」では、松下村塾に結集した若い人々が、江戸幕府がペリー総督の砲艦外交という強圧手段に屈しようとすることに対し、「尊王攘夷」を掲げて立ち向かおうとします。この時代の若い人々は、「日本を欧米列国の植民地にしてはならない」という意識を強く持っていました。

 しかしそれから150年ほど経った今、日本国政府はアメリカの属国の位置をますます強めようとしています。「日米安保は日本国の礎(いしずえ)。日米同盟を深化させるためにも、沖縄の辺野古基地はなんとしても完成させる」と、辺野古での工事を日々、進めています。

 安倍晋三という男は、「普天間の負担を減らし、沖縄の人々の負担を軽減するには、辺野古しかない。世界の安全保障環境は大きく変化し、沖縄の戦略的重要性はますます高まっている。日本の安全保障のためには、この道しかない」と繰り返しています。

 しかし、そうでしょうか。世界の安全保障環境は、たしかに激変しています。いまや沖縄の戦略的価値は、アメリカ軍にとっても、さほど重要性はなくなりました。どこかを攻撃するには、アメリカ本土のペンタゴンから誘導ミサイルを飛ばせばいい。宇宙衛星から世界各地の情勢は日々、把握できるようになっています。もう、マッチョな海兵隊が殴り込んで、敵地に攻め入るような戦闘携帯はとっくに過去のものになりました。

 辺野古に最新鋭の軍事基地を莫大なカネをつぎ込んで完成させる。それも、日本人の税金をつぎ込んでアメリカという他国のための基地を作る。これは、先の大戦末期、戦艦大和という超巨大戦艦を造って闘おうとした旧日本軍の時代錯誤とうり二つです。

 アメリカのなかにすら、「辺野古はあまり価値がなくなった。辺野古にこだわる意味はない」という認識が増えています。だから、辺野古阻止には、アメリカに代表団を送って「辺野古反対」をアピールする方が手っ取り早いと検討が進んでいます。

 それでも、安倍政権は動こうとしない。辺野古一本やりです。これは、政権の後ろについている官僚群の大きな怠慢でもあります。つまり、官僚群は、「面倒なことはイヤ」なだけです。辺野古をあきらめて、他の道を探ることは、ただ、ただ、面倒なだけです。だから、最も安直な「辺野古」という既成の道を進む。要するに、単なる惰性です。必然性も、必要性もさらさらない。

 にもかかわらず、日本のマスメディアは、相変わらずユルユルn論調を繰り返すだけです。

 朝日新聞は4月1日付けの社説で、「政府と沖縄 捨て石にしてはならぬ」というタイトルで、「沖縄県民からは『もう日本の捨て石にはならない』という声が聞こえてくるようになった」とは指摘しました。しかし、「辺野古をあきらめ、他の道を探るべきだ」という主張は、腰が引けて出せません。かつて鳩山由紀夫氏が首相在任中に普天間の代替地は、「国外、最低でも県外」と抜本解決策を打ち出して、そのあと引っ込めた例があるからです。

 しかし、鳩山氏は、正しかったのです。なぜ、引っ込めたのか、そこが宇宙人の宇宙人たるゆえんとしても、本当に理解不能なところがあります。

 日本は、普天間はもちろん、全国からアメリカの軍事施設を撤退させ、独立国として「真の独立」を果たす時期に来ています。敗戦から70年の節目は、まさに真の独立へ踏み出す記念すべき年とすべきです。

 根本的な問題は、日本人のなかに深く刷り込まれてしまった「アメリカさまに守ってもらう」という属国感情です。アメリカ軍がいなくなったら、中国などがすぐにも尖閣諸島に押し寄せ、占拠されてしまう、とおびえる。

 そんあことはありません。そんな事態にならないようにあらゆる知恵を働かせ、手を打つのが独立国の外交というものです。日本よりよほど小さな弱いと思われる国でも、懸命な外交努力で独立を維持している例は、掃いて捨てるほどあります。

 要は、私たち日本人が、真の独立国となる意志を固めるかどうかです。

 *実は昨日4月1日に関空からエール・フランスに乗って、シャルル・ド・ゴール空港に着きました。2週間ほど滞在する予定です。二男の二人目の孫に会いに、夫婦でやってきました。機内ではビジネスの席だったこともあり、ゆっくり水平になって足を伸ばして寝ることもでき、12時間を超える長時間飛行でしたが、食事も結構で快適でした。パソコンは持ってきたので、休み休みになりそうですが、「箕面通信」をほそぼそと続けようと考えています。ご支援ください。