おはようございます。
生き生き箕面通信2294(150405)をお届けします。
・モン・サン・ミシェルに行ってきました
大天使ミカエルが、「天国か、地獄行きか」を裁くというお話に由来するモン・サン・ミシェルへ、パリ・オペラ座の近くから観光バスで行ってきました。片道4時間半、往復で720キロを走り、いささか疲れました。
8世紀には修道院が建てられ、祈りの場として尊敬されていたそうですが、幾多の戦争では強固な要塞としての役割も果たした。フランス革命の時には「モン・リーブ」(自由の山)と改名させられ、その後監獄として使われたこともあった。
海に浮かぶ島の姿を見せる一方、大潮の干潮時には遠くまで砂浜が広がる。干満の差は実に15メートルにおよぶとか。
ボクが訪れたこの日は、イースター休暇で観光に来た人も多く、頂上へ続く道はすれ違いもままならないほどでした。
それよりも驚いたのは、往復のバスで実感したフランス国土の平たんな風景です。高速道路をひたすら西へ、行けども行けども林が続き、それが途切れると今度は草原のような農地。
フランスは食料の自給率が120%で、さまざまな農作物を輸出して稼いでいる。
そんなフランスが、エネルギーは原発に固執し、原発で起こした電気をドイツなどに輸出して稼いでいる。
風刺紙「シャルリー・エブド襲撃事件」では、「表現の自由を守れ」と敏感に反応した人々が、原発に関してはいわば”野放し”にするこの違和感。
もっとも、原発は減らしていき、自然再生エネルギーへの転換を進めるとともに、放射能汚染をもたらさない「核融合発電」の研究に力を入れているとも聞きます。
モン・サン・ミシェル修道院の尖塔には巨大なミカエル像が下界を見下ろしていました。大天使ミカエルは、人類にどんなさばきを与えるのでしょう。