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生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信998 ・つまりは、「アメリカさまのポチになりきります」

2011-09-01 06:34:27 | 日記

 おはようございます。本日9月1日は「防災の日」。日本の外交自体が災害の元になりつつあります。
 生き生き箕面通信998(110901)をお届けします。

・つまりは、「アメリカさまのポチになりきります」

 今朝の朝日新聞の社説には、「野田新首相へ 外交の立て直しを急げ」というのがありました。この社説は、「日本の進路をどう定め、どんな国をめざすのか。いまこそ、大きな構想と戦略が求められている」という指摘をしただけにとどまりました。新首相への注文は、「野田氏には、思慮深い言動で首脳間の信頼関係を築いてほしい」と、ごく当たり前の一般論でお茶を濁しました。この社説を掲げるどんな意義があるのでしょう。裏返していえば、「日本を代表する」とおそらく自負している朝日にして、この程度のことしか主張できないという、お粗末さをさらしたことになります。

 民主党の代表選を振り返ると、「世界と向き合う日本の立ち位置」はまったく議論になりませんでした。日本は、地球というフィールドの中でどのようなプレーヤーを演じる覚悟なのか、どの候補も語りませんでした。国会議員にして、「世界の中での日本」という視点がほとんど見当たりません。日本では、外交・安全保障問題についての議論は貧相極まるとつくづく実感します。ガラパゴスといわれても仕方のない状況です。これは、私たちの上に災害となって降りかかってきます。

 野田氏は代表選の最中、わずかに「日米同盟は深化させる」と語りました。「深化」の具体的な中身には触れていません。しかし、一般的には、「アメリカ寄りの立場に立つ」という明確な宣言を意味します。「アメリカ寄りの立場」をより「深化」させるわけですから、つまりは「どこまでもアメリカさまについていきます」ということです。はっきりいえば、「アメリカさまのポチになりきります」という世界に向けた、貧相な大見えです。

 しかし、そのアメリカさまにもいまや斜陽の陰が見られます。

 片や、登り龍のように例えられる中国も、環境問題をはじめ恐ろしい矛盾を抱え、解決の糸口を見つけられずにいます。

 世界は、今後10年、20年、激動期のなかで、のたうつことになります。さしあたりは増え続ける世界人口。それに伴う食糧、エネルギー・資源、水、環境問題。相対的に豊かな国が、貧しい国と分け合うルールを実現できるのか、それとも他国を絞り取る新しい帝国主義の路線を取るのか。
 
 日米同盟を深化させることは、「アメリカ帝国主義」の片棒を担ぎ、その後ろについて行って、「おこぼれ頂戴」の道になります。日本人としての「誇り」は犠牲にする道です。朝日新聞をはじめ日本のジャーナリズムはそろって、「日米同盟の深化」を支持しています。具体的には、いずれ紙切れになるアメリカの国債を買い続け(日本の稼ぎをアメリカに移転)、軍用基地を提供し、その基地の費用として思いやり予算を奮発する。それを日本のジャーナリズムはもろ手をあげて支持しています。日本の大手メディアは腐臭を発しています。腐りきっているのです。