生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信1006 ・「松下幸之助は怒っている」

2011-09-09 06:29:28 | 日記

 おはようございます。前原誠司氏はアメリカでの講演で「武器輸出三原則を見直す必要」を強調し、武器のアメリカとの共同開発や生産が日米同盟の深化になるとしました。氏は松下政経塾出身の有望株とされていますが、建塾した松下幸之助氏は「なによりも世界平和を」を経営の根幹に据えていました。前原氏の正体は日本をアメリカに売り渡す「売国奴」です。が、日本の国民は「前原氏は素晴らしい政治家。日本を背負って立つリーダー」と高く評価しています。国民の目は、大手メディアなどの情報操作でゆがまされています。
 生き生き箕面通信1006(110909)をお届けします。

・「松下幸之助は怒っている」

 野田佳彦首相は松下政経塾出身の初の総理大臣です。塾としてはさぞ喜びに沸いていると思いきや、実はそれほどでもない。幸之助氏をよく知る人は、むしろ「幸之助は怒っている。あるいは嘆いている」と断じています。

 日本経済新聞の昨日夕刊の6面に「松下政経塾特集」(複数回の予定)が掲載されました。その中で強調されたのは、幸之助氏の建塾の精神です。なぜ、幸之助氏は「松下政経塾」を創ったのか。日本の国家破たんに対する切実な危機感からでした。なかでも、財政破たん。当時、幸之助氏は、最高額納税者にしばしばランクされ、所得の9割強を徴税されていました。高額所得者ですが、重税感はひとしおのものがありました。考えた末に出した明るい結論は、「無税国家」を創る、でした。毎年決まった額を溜めておき、いずれその利子で国家運営ができる。できれば、国が国民に「お金を配るようにもする」という夢でした。

 それからみると、野田首相がまず真っ先に「増税」を打ち出したことは、建塾の精神に反することだったのです。

 幸之助氏の考えや哲学は、時に「松下教」と呼ばれます。その第一人者と目される、江口克彦氏は、日経のインタビューに答え「(政経塾出身の政治家は)幸之助が願っていたことを忘れ去った政治をしている」「幸之助の意図さえ分からない普通の政治家志望者に堕してしまった。幸之助を理解している塾生は一人もいない」と、断言しています。

 さらに、「政経塾出身者が民主党内で増税反対声明を出さないこと自体、幸之助の考え方が身についていないといえる。幸之助は国民の税金をいかに少なくしていくかに真剣に取り組んでいくことが政治家の役割だと繰り返し言っていた」「野田氏が(代表選の演説で)幸之助の考えを何も言わなかったのは不満だ。たとえ名前は出さなくても思いや願いがにじみ出るスピーチにしてほしかった。幸之助は政経塾から首相が出たことについて喜び半分、不満半分だろう」とも話しています。

 江口克彦氏は、幸之助氏の秘書を長く務めたあと、幸之助哲学を広めるための「PHP」誌を発刊するPHP総合研究所の社長を経歴し、いまは参院議員(みんなの党)です。

 日経夕刊のこの記事は、インターネット上で「日本経済新聞 松下政経塾」で検索すると、閲読できます。