おはようございます。インターネット改革の波は、日本には押し寄せないのでしょうか。
生き生き箕面通信792(110206)をお届けします。
・ がんばれ「ムスリム同胞団」
エジプトの「もうたくさんだ。ムバラクやめろ」デモに対し、オバマ大統領が驚くほど素早い反応を見せ、「ムバラクさん、あなたは今すぐやめるべきだ」と引導をわたしました。
なぜか。イスラエルのことがとっても気がかりだったようです。
アメリカという国の奥の院の支配者は、ユダヤ人と見られています。だから、アメリカは、中東問題については常にイスラエル側に立ってきました。イスラエルを守るために、イスラエルを取り囲むアラブの国々のなかで、アメリカは苦労してエジプトをイスラエルの友好国に仕立て上げてきたのです。アラブの盟主の立場にあるエジプトがイスラエルの友好国になったことで、イスラエルはどんなに心強かったことでしょう。
ところが、オバマさんはあっさりムバラクさんを見限りました。見限ることになったポイントは、チュニジアでした。あっという間に、ベンアリ大統領が亡命せざるを得なくなった事態に最も驚いたのはアメリカです。「これはいかん。アメリカがムバラクとつるんでいたことがばれてしまう」と判断したわけです。ムバラクを変える先頭に立つことによって、エジプトの国民をめくらましにかける戦術でした。
チュニジア革命を達成した民衆のデモは、携帯などを通じたネットでの情報交換が決定的な役割を果たしたと伝えられています。「大統領にだまされていた」という怒りが、革命につながりました。エジプトでも、アメリカとつながったムバラクの所業が暴露されると、影響力を行使できなくなる。こう考えたオバマさんは、ムバラク切り、そしてイスラエルともうまくやっていける後任へのバトン・タッチへ動いたのでした。
その場合は、自身が諜報機関出身で、CIAともモサドとも密接な関係を持つスレイマンという副大統領ということになりますが、果たして思惑通りになるか。
イスラム原理主義の「ムスリム同胞団」が存在感をましつつあります。エジプトでは「穏健派」とされていますが、ムバラク氏はムスリム同胞団を弾圧し、選挙でも露骨な妨害、いやがらせを執拗に行ってきました。ただ、民衆の間では、高い支持を得ていると報じられています。
イスラエルは、エジプトの支持のもとに「ガザ虐殺」を続けてきました。いわばアメリカ、エジプトがぐるになって、「ガザの悲劇」をまかりとおしているのです。もうアメリカも、民主主義の普及を唱えながら独裁政権を作ってきた、中東を変な形でかき回すのはいい加減にしてもらいたいものです。
生き生き箕面通信792(110206)をお届けします。
・ がんばれ「ムスリム同胞団」
エジプトの「もうたくさんだ。ムバラクやめろ」デモに対し、オバマ大統領が驚くほど素早い反応を見せ、「ムバラクさん、あなたは今すぐやめるべきだ」と引導をわたしました。
なぜか。イスラエルのことがとっても気がかりだったようです。
アメリカという国の奥の院の支配者は、ユダヤ人と見られています。だから、アメリカは、中東問題については常にイスラエル側に立ってきました。イスラエルを守るために、イスラエルを取り囲むアラブの国々のなかで、アメリカは苦労してエジプトをイスラエルの友好国に仕立て上げてきたのです。アラブの盟主の立場にあるエジプトがイスラエルの友好国になったことで、イスラエルはどんなに心強かったことでしょう。
ところが、オバマさんはあっさりムバラクさんを見限りました。見限ることになったポイントは、チュニジアでした。あっという間に、ベンアリ大統領が亡命せざるを得なくなった事態に最も驚いたのはアメリカです。「これはいかん。アメリカがムバラクとつるんでいたことがばれてしまう」と判断したわけです。ムバラクを変える先頭に立つことによって、エジプトの国民をめくらましにかける戦術でした。
チュニジア革命を達成した民衆のデモは、携帯などを通じたネットでの情報交換が決定的な役割を果たしたと伝えられています。「大統領にだまされていた」という怒りが、革命につながりました。エジプトでも、アメリカとつながったムバラクの所業が暴露されると、影響力を行使できなくなる。こう考えたオバマさんは、ムバラク切り、そしてイスラエルともうまくやっていける後任へのバトン・タッチへ動いたのでした。
その場合は、自身が諜報機関出身で、CIAともモサドとも密接な関係を持つスレイマンという副大統領ということになりますが、果たして思惑通りになるか。
イスラム原理主義の「ムスリム同胞団」が存在感をましつつあります。エジプトでは「穏健派」とされていますが、ムバラク氏はムスリム同胞団を弾圧し、選挙でも露骨な妨害、いやがらせを執拗に行ってきました。ただ、民衆の間では、高い支持を得ていると報じられています。
イスラエルは、エジプトの支持のもとに「ガザ虐殺」を続けてきました。いわばアメリカ、エジプトがぐるになって、「ガザの悲劇」をまかりとおしているのです。もうアメリカも、民主主義の普及を唱えながら独裁政権を作ってきた、中東を変な形でかき回すのはいい加減にしてもらいたいものです。