生き生き箕面通信

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生き生き箕面通信809 ・朝日の論説委員は「知性」の欠如を恥じることはないのでしょうか

2011-02-23 06:30:27 | 日記
おはようございます。小沢問題については、大手マスメディアの報道のありかたを検証する段階にきたといえます。
生き生き箕面通信809(110223)をお届けします。

・朝日の論説委員は「知性」の欠如を恥じることはないのでしょうか

 「真の区切りとするために」と題する本日の朝日新聞社説は、冒頭で「党として一定のけじめをつけたということだろうが、これで一件落着となるだろうか」と書き出し、とてもこれで済ませてはならない、徹底的に息の根を止めなければならないという主張を繰り返しています。

 昨日、民主党が決定した小沢一郎氏に対する「党員資格停止」という処分、これを受けた朝日の新聞社としての主張です。

 最も中心的な主張は、中段で展開しています。まず前提として、小沢氏が「小沢支持議員が会派離脱を表明したり、河村たかし名古屋市長ら地域政党との連携を探ったり、菅政権への揺さぶりを強めている」とウラで糸を引いているかのような印象を与える書き方をしました。これに重ねて、「党員資格を停止される人物が、『闇将軍』のように党内で影響力をふるう。異様な光景というほかない」と、「闇将軍」にもしました。かつて田中角栄氏が「闇将軍」と位置付けられたことを連想させ、小沢氏も同じように「巨悪」であるかのように印象付ける姑息な論理展開です。

 そのうえで、「小沢氏が何事もなかったかのように、こうした動きを続けるなら、今回の処分はおよそけじめの名に値しない」と”厳しく”断罪。菅首相らには「その場合、菅直人首相と党執行部は、再度小沢氏への厳しい対処を迫られるだろう。首相らには、その責任を強く自覚してほしい」と、さらなる処分をするよう”指示”しています。

 朝日新聞の論説委員とは一体、何様のつもりなのでしょうか。

 「小沢問題」に対する最近の受け取り方には、「どうやら検察のやりすぎだったのではないか」「強制起訴の結果でも『小沢氏は無罪』となるかもしれない」という見方が強まっています。

 朝日がしきりに強調する「小沢氏の秘書が3人も逮捕された」という裁判にしても、検察側の証拠が次々に崩されてきたため、普通なら無罪となる可能性が高まってきました。(ただ、検察は「秘書だけでも有罪に持ち込みたい」ハラですから、今後どのような手を使ってくるか予断は許しませんが)

 もともと、「推定無罪」の原則があります。ましてや検察が二度にわたって不起訴とした案件です。さらにいえば、小沢氏は何度も「説明責任」は果たしてきたのですが、それはほとんど無視して、ただひたすら「説明が足りない」とお念仏を繰り返してきたのが、朝日などの実態ではありませんか。仮に「政倫審」で説明しても、「いや嘘を言っている。検察が調べた方が事実だ」となり、これまでのやりとりを繰り返すだけです。つまり、小沢氏が「恐れ入りました。検察様のお調べの通りでございます」と、認めるまで「説明責任は果たしていない」ということになるのです。

 このように朝日が社説で執拗に主張していることは、「冤罪」をつくろうとしていることと何ら変わりません。第一、本日の社説には、小沢氏側の主張はひとかけらも考慮されていない極めて偏向した内容となっています。「小沢憎し」のヒステリックな言辞ばkりがおどっています。こうした「偏向」は、知性の欠如以外の何物でもあいません。

 朝日には朝日なりの知性と良識があったはずですが、最近は本日の社説にあるレベルが朝日の知性と良識のようです。恥ずかしくてとてもまともな言論人とは見なせません。