生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信661 ・菅首相は「船長釈放」を検察へ丸投げ

2010-09-27 06:33:15 | 日記
おはようございます。
生き生き箕面通信661(100927)をお届けします。

・菅首相は「船長釈放」を検察へ丸投げ

 一国の主権と領土にかかわる重大問題を、菅首相は「検察が粛々と判断した結果」と、検察に丸投げして責任逃れの姿勢をあらわにしました。仙石官房長官も「検察の判断を了としたい」としています。

 岡田幹事長も、昨日の「日曜討論」(NHK総合テレビ)で各党幹事長とのやりとりのなかで、「政治の介入はなかった。あくまで検察の判断だ」と断言し、今後もそれで押し通す考えをです。

 船長釈放の理由について、検察は「我が国国民への影響と今後の日中関係を考慮した」と、記者会見で説明しました。

 つまり、民主党政権は、外交上の重大問題について判断を検察に押し付けた形をとり、あくまで責任逃れする方針なのです。

 たしかに日本は三権分立による民主主義国を建前としています。それなら、いい機会ですから「国の主権と領土、ひいては安全保障にかかわる問題に対して三権分立をどう機能させるのか、今回は正しい処理の仕方だったのか。今後同じようなことが起きた場合、どう対応すべきか」を、早急に検証すべきです。

 とくに、新聞が世論形成にどのような役割が果たせるのか、を含めて、きちんとした言論活動をしてほしいと期待します。

 さっそく今朝の新聞を見てみます。読売は一面トップで、「強硬中国 日本手詰まり」という見出しを立て、押しまくる中国に対し日本政府は特に打つ手もなく、菅首相の「双方とも冷静になって、大局的な観点に立って行動することが必要だ」と繰り返すばかりです。実際には水面下で、事態収拾に向けて交渉を行っていると期待したいところですが、さあどうでしょう。

 朝日は2面で「時々刻々」のテーマに取り上げ、「国会の火種」として、各党幹事長の発言を要約しました。それだけです。ぼくは、こんなときこそ、船橋洋一・主筆がどんな論を展開するか、注視しているのですが、黙して語らず、一向にお目にかかれません。

 菅首相の腰も引けていますが、マスメディアも骨太の主張が見えません。