おはようございます。今日は「救急の日」。村木厚子さんは救われる見通しになりましたが、鈴木宗男氏は救われませんでした。しかし、「鈴木がんばれ」とエールを送ります。
生き生き箕面通信643(100909)をお届けします。
・最高裁が検察に救いの手
本日の朝刊で大きな扱いになった二つの司法事件は、国家権力の観点から見ると、密接不可分に関連しています。すけて見える構図は、最高裁が検察に救いの手を差し伸べ、司法全体の”権威”を守ろうとする意図です。
明日判決が出される厚労省元局長の村木厚子さんに対する判決は、「無罪」になることで大方の見方が一致しています。検察の敗北は明らかで、大きな失点となります。というよりも、このケースは、明らかに検察の暴走であり、無実の人の一生を台無しにしてしまうあつかいでしたから、「無実」が断定されれば、検察は「検察が犯した犯罪」に対し、告発されなければなりません。
それほどの手負いは、司法全体に対する”信頼”を揺るがしかねないと、最高裁は懸念し、検察を助けるために動きました。それが、鈴木宗男氏の上告棄却・実刑確定です。
なぜ、鈴木氏の件が「検察救い」になるのか。理由は三つあります。
一つは、タイミングです。明日の村木さん無罪判決が出ると、検察の権威が揺らぐので、その直前のタイミングを見計らって、鈴木有罪確定を出しました。「検察はよくやっている」という印象を事前に与えて、明日のショックを薄めるという最高裁の薄汚い狙いです。
二つ目は、民主党代表選での最高裁の「小沢追い落とし」戦略です。鈴木氏は「小沢応援団」の先頭に立ってめざましい行動力を発揮していました。鈴木氏はそのキャラクターと政治的信念が評価されて、高い人気を得ています。それだけに、改めて「罪人」とすることによって、「そんなダーティーな人間が小沢を応援している。小沢もうさんくさい」と印象づけることができます。検察は「小沢追及」でも部が悪くなっています。年内にも予定される検察審で再び「不起訴」の線がでる可能性もあり、ここでも検察の「負け」が明確にされる可能性があり、なんらかのてこ入れが検察には必要でした。
三つ目は、最高裁を守るためにも、検察を守る必要がありました。小沢氏は、単に検察にとどまらず司法全体の改革に意欲を持っています。いまの最高裁は、外務省のアメリカべったりで司法には素人のきわめて偏った人間を判事にするなど、自民党政権時代の不適切さを抱え込んだままです。判決にあたって、検察が上げてくる供述調書をほとんど盲目的に重視する「供述調書至上主義」にも改革の大ナタをふるうことが求められています。最高裁をトップとする居心地のいいいまの「ぬくぬく体制」をなんとしても守りたいのが最高裁の本音です。
この際、なんとしても「小沢首相」を実現して、「この日本をじゃぶじゃぶ洗濯してきれいにする」ことが急務です。
生き生き箕面通信643(100909)をお届けします。
・最高裁が検察に救いの手
本日の朝刊で大きな扱いになった二つの司法事件は、国家権力の観点から見ると、密接不可分に関連しています。すけて見える構図は、最高裁が検察に救いの手を差し伸べ、司法全体の”権威”を守ろうとする意図です。
明日判決が出される厚労省元局長の村木厚子さんに対する判決は、「無罪」になることで大方の見方が一致しています。検察の敗北は明らかで、大きな失点となります。というよりも、このケースは、明らかに検察の暴走であり、無実の人の一生を台無しにしてしまうあつかいでしたから、「無実」が断定されれば、検察は「検察が犯した犯罪」に対し、告発されなければなりません。
それほどの手負いは、司法全体に対する”信頼”を揺るがしかねないと、最高裁は懸念し、検察を助けるために動きました。それが、鈴木宗男氏の上告棄却・実刑確定です。
なぜ、鈴木氏の件が「検察救い」になるのか。理由は三つあります。
一つは、タイミングです。明日の村木さん無罪判決が出ると、検察の権威が揺らぐので、その直前のタイミングを見計らって、鈴木有罪確定を出しました。「検察はよくやっている」という印象を事前に与えて、明日のショックを薄めるという最高裁の薄汚い狙いです。
二つ目は、民主党代表選での最高裁の「小沢追い落とし」戦略です。鈴木氏は「小沢応援団」の先頭に立ってめざましい行動力を発揮していました。鈴木氏はそのキャラクターと政治的信念が評価されて、高い人気を得ています。それだけに、改めて「罪人」とすることによって、「そんなダーティーな人間が小沢を応援している。小沢もうさんくさい」と印象づけることができます。検察は「小沢追及」でも部が悪くなっています。年内にも予定される検察審で再び「不起訴」の線がでる可能性もあり、ここでも検察の「負け」が明確にされる可能性があり、なんらかのてこ入れが検察には必要でした。
三つ目は、最高裁を守るためにも、検察を守る必要がありました。小沢氏は、単に検察にとどまらず司法全体の改革に意欲を持っています。いまの最高裁は、外務省のアメリカべったりで司法には素人のきわめて偏った人間を判事にするなど、自民党政権時代の不適切さを抱え込んだままです。判決にあたって、検察が上げてくる供述調書をほとんど盲目的に重視する「供述調書至上主義」にも改革の大ナタをふるうことが求められています。最高裁をトップとする居心地のいいいまの「ぬくぬく体制」をなんとしても守りたいのが最高裁の本音です。
この際、なんとしても「小沢首相」を実現して、「この日本をじゃぶじゃぶ洗濯してきれいにする」ことが急務です。