生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信649 ・米・官・報・複合体がにんまり

2010-09-15 06:13:39 | 日記
おはようございます。リーマン・ショックから今日でちょうど2年。世界経済の低迷、デフレ下の日本経済といわれますが、地球への負担を考えれば、現状でもありがたいと思うべきではないでしょうか。
生き生き箕面通信649(100915)をお届けします。

・米・官・報・複合体がにんまり

 菅首相が「圧勝」と伝えられています。少しでも勝てば総取りするドント方式のため大きな差が開いたように見えるだけで、見かけ倒しの「圧勝」にすぎません。それはともかく、代表選の総括をし、今後を展望してみたいと思います。

 菅さんの勝利は、いわば「反小沢」の裏返しにすぎず、「消極的支持」によるものです。そえだけに、この国の形をどうするのか、は不明なまま流れる事態が続くことになりました。つまり、日本は漂流し続けるわけです。いずれ座礁せざるを得ません。日本丸の座礁です。

 菅さんは、最後の立会演説では「一人では何もできない」と小沢氏をあてこすり、「全員野球」「挙党態勢」の言葉を並べました。では、党の幹事長には誰を持ってくるのでしょうか。組閣にあたっても主要閣僚に小沢支持者をあてるだけの腹を持ち合わせているでしょうか。

 菅さんの人事権は、きわめて限られるでしょう。実権は、仙石官房長官が握るうことになりました。事実上、「仙石内閣」になるのです。菅さんは仙石氏にかつがれたおみこしに過ぎません。その仙石氏は、「反小沢」の急先鋒。だから、重要ポストでの小沢支持者処遇などあるはずがありません。世論に対して、みせかけの「挙党態勢」でごまかそうと考えています。

 ともあれ、財務、外務、検察などの官僚は「これで俺たちの手の平で転がせる」と、にんまりしつつ自信を確認しました。

 朝日、読売をはじめとするマスメディアも、記者クラブ制度に象徴される権力との癒着による既得権益を享受してきただけに、代表選中は「菅支持」の記事を異常な熱意で垂れ流しました。

 アメリカも、御しやすい菅政権の継続に満足です。
 
 つまり、官僚 、報道、アメリカのいわば米・官・報・複合体が生き残りました。

 余談ながら、検察は本日の新聞に間に合うように、昨日、村木さん(厚労省元局長)の控訴断念をぶつけてきました。菅さんのニュースがあふれかえるなかで、「検察批判」の紙面スペースがない時機を選んだわけです。あくまでもこそくな検察です。

 今後の菅政権は、普天間で行き詰まり、経済活性化で失敗し、日本丸の沈没が実感されるような事態が予想されます。

 そのとき有権者はどんな判断をするのか。世論操作にいそしむマスメディアの垂れ流し報道に左右されず、自分の頭で判断する「自立した政治参加」が求められます。それこそが、日本丸を沈没から救う決め手です。「日本の革命」です。簡単にはいきませんが、来春にかけて第2幕が進行します。