生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信216 ・イラン情勢、対話か圧力か

2009-06-25 06:29:24 | 日記
おはようございます。
生き生き箕面通信216(090625)をお届けします。

・イラン情勢、対話か圧力か
 イラン大統領選挙をめぐる国内の混乱に対し、欧米、なかでもアメリカの出方が注目されています。オバマ大統領のはなばなしく、しかも清新な印象で登場した「対話路線」が、厳しい現実に直面しどこまで通用するのか、あるいは実効あらしめることができるのか、いま試されているからです。

 ぼくは、オバマさんが「対話路線」を貫いて、イランの国内混乱が収まり、核開発問題でも対話で解決へ進むように大きな期待を持ちたいと思います。

 アメリカ国内では、「オバマは弱腰」という”強硬”な意見が強まり、議会でも共和党側から批判があいついでいます。”黒人”大統領に対する人種的な差別意識もまぎれこんでいるようです。

 実は、オバマさんが国防長官にブッシュ前大統領が起用したロバート・ゲーツ氏をそのまま横滑りさせたことに「懸念」をもちました。アメリカの強大な”ガン細胞”ともいえる「産軍複合体」にやすやすと屈したと見えたのです。だから、オバマさんが「対話路線」を表明したときも、「口先だけ」と軽く受け取っていました。

 しかし、いまのところ強硬な批判を受けながらも「対話路線」の軸だけはまだはずしていないように思います。というより、アメリカはたとえばイランに対してほかにどんな手を打つことができるのでしょう。たしかにアメリカという国は、物理的な「力」を尊重する傾向が強いです。マッチョの国。すぐ実力に訴える方向に傾きがちです。

 だけど、イラクでこれだけ”ドロ沼”に足を取られ、アフガン作戦も思うようには遂行できない状況です。とてもイランまで戦線を広げることなどできない。とすれば、対話で問題解決へ進まざるを得ないはず。オバマさんも、アメリカが置かれている客観的な状況を冷静に認識しているように見受けられます。

 問題は、「対話」で、核の問題などを平和的に解決できるのか、です。極めて難しい課題ですが、これこそやってもらわなければならない。多少時間がかかっても「突破口」を開いてほしいと切望します。「対話方式で国際紛争を解決」となれば、人類史に画期的なページを開くことになります。

 日本も国の方針として、「対話路線」を進むことを世界に宣言し、「国権の発動たる戦争と、武力による威嚇は国際紛争を解決する手段としては、これを永久に放棄する」を名実ともに鮮明にしたいものです。そして、沖縄をはじめ米軍基地を解消し、国際紛争を解決しうる「対話と交渉力」を高めるべきと考えます。そのためにも、わたしたちひとりひとりが世界の実情をよく理解したうえで、世界の貧富の差の解消などに懸命の日常的な努力をする「平和を希求する」姿勢が欠かせないと思います。実際にはそうした政府を選ぶ、作るということになりますが、やはりわたしたち一人ひとりの問題にはちがいありません。