生き生き箕面通信

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生き生き箕面通信196 ・オバマ大統領の”歴史的演説”は真の和平への第一歩

2009-06-05 06:32:58 | 日記
おはようございます。
生き生き箕面通信196(090605)をお届けします。

・オバマ大統領の”歴史的中東演説”は真の和平への第一歩
 オバマ大統領が4日に中東の中心地、エジプトのカイロ大学で行った”中東演説”の内容は、〈イエス・ウィ・キャン〉の期待を抱かせるアメリカの「チェンジ」を印象づけました。僕自身も、大統領就任演説などよりずっと素晴らしい内容の演説だと感じました。

 「アッサラ-ム・アレイコム(こんにちは)」とイスラムの言葉で切り出し、「中東和平を実現するためにここへ来ました」「アメリカにも多くのムスリム(イスラム人)がおり、イスラムは米国の一部」「米国とイスラムは連携できるパートナー」「われわれは共通の土台を求め、率直に話し、聞き、学び合い、尊敬しあうべきだ」「イスラムに対する否定的な固定観念と闘うことが米大統領としての私の責務だ」などは、オバマさんの真剣さをうかがわせるとともに、言葉が持つ力を感じさせました。

 オバマさんの信念は「米国とイスラム世界は排除しあうのではなく、共に助け合い、発展をめざすことができる『We』を構成できるのだ」というものだそうです。

 その信念に基づいて「パレスチナ人とイスラエル人の希望を実現するためのただ一つの解決策は、双方が平和に暮らせる2国家共存だ」と断言しました。そして、「パレスチナ人は暴力を放棄しなくてはならない。米国はイスラエルの入植を認めていない。イスラエルは入植を停止すべきだ」と付け加えました。ぼくも「ガザを救え」のときにも書いたように、「2国家共存」しかないと思います。

 言葉を発したあとは、行動あるのみ。行動が伴わなければ、演説で期待を持たせた分、反動がきつくなります。

 国際テロ組織とされるアルカイダのウサマ・ビンラディンは中東の衛星テレビ局アルジャジーラを通じて「オバマ大統領は、イスラム教徒に敵対的姿勢をとったブッシュ前大統領のあとを追っている」と批判したと伝えられています。

 オバマさんが今後、具体的にどんな行動をとるのか、とりわけイスラエルのネタニヤフ首相を「2国家共存」で説得できるのか、が最も高いハードルです。ここを注視したいと思います。

 演説で「私たちは平和に生きることができる。それが神の意思なのです」と述べたとおりだと思います。やればできる。それが人間なのだと信じたいですね。

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