いか@ 筑豊境 寓 『看猫録』

Across a Death Valley with my own Distilled Resentment

中国 土蜘蛛 むきだしの暴力

2005年06月18日 22時04分11秒 | その他
■週末はレンタルでやくざ映画を2つ。ひとつは最近のもの;『実録・大阪やくざ戦争 報復』、もうひとつは「古典」飯干晃一原作の『やくざ戦争 日本の首領』。教養の香り芳しいことかぎりない。

     
トリビア:『日本の首領』には鶴田浩二が出演していて、『大阪やくざ戦争』には娘の鶴田さやかが出てる。ちなみに鶴田真由は鶴田浩二と関係ない。さやかとは多少美人系統はにているが。





『やくざ戦争 日本の首領』は1960年代から1970年代にかけての政財界とやくざの構造的関係の劇化。時代は高度成長期。企業の発展には工場建設などが不可欠。その地上げ、地元住民対策などを組織的に暴力を用いてやくざが遂行。そのよごれ仕事なしでは日本の政財界はなり行かなかった、というテーマ。

土蜘蛛:朝廷から見た蔑称。朝廷に屈服しなかったひとびと。どうやら彼らは地面に穴を掘って生活していたようで、そこから土蜘蛛と蔑称されることとなったのだろう。地面に穴を掘ってくらすということは家屋を建てる技術がない、非文明であることの象徴なのだ。そんな土蜘蛛たちも朝廷の差し向けた軍勢に滅ぼされる。あわれなことかぎりない。

■そんな今日。テレビニュースで衝撃的な映像を見た。土地収用に反対して、地面に穴を掘って抵抗していた農民が手に鎌をもった暴力団に爆薬攻撃もあわせて、襲撃されているのである。ニュース解説によると、発電所建設のため土地収用が必要で農民をどかすため手をやいた。そこで、中国共産党はテロ集団に抗議農民を襲撃させた、とのこと。なんてこった。最悪である。日本の高度成長期にも成田空港問題に象徴される国家・資本の暴走と土民の抵抗が多々あった。上記映画にもあるように暴力団も暗躍したのだろう。しかしながら、こんな死者をだす剥き出しの暴力は日本ではそうはなかった。これは、いんちきでも、いちおう民主国家で法治国家であったからであろう。それに対し、中国では国家の支配者・共産党が公然とテロをやっているのである。

中国共産党が国家権力を使って白昼地上げをしていることは上海では公然であり、その恩恵にあずかる日本資本、及び日本ブルマスはなんにも批判してこなかった。あげくがこれである。これである、というのは今回の報道はアメリカの「ブルマス」の成果だ。日本のマスゴミは、戦前と同じくあいかわらず大本営発表の垂れ流し、中国共産党と支那商売会社の宣伝媒体である。