水上陽平の独善雑記

水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」

立夏・小満

2005-05-01 21:48:47 | Weblog

春分の日を0度として一日1度上がる太陽の角度。
これを黄経という。
90度が夏至で、180度が秋分の日となる。
270度は冬至で、360度で一回りする。

5日分を一侯として一年では七十二侯。
立春(315度)が一侯で5日毎にニ侯・三侯としていくと、
十侯目が春分の日(360度)になる。
5日づつだから、とても細かい気候を表す。
自然を愛情細やかに見ていないと、言葉を作れない。

15日(三侯・15度)を「一気」といい「節」とした。
だから気候という。
「節」は七十二侯の三分の一になる。
だから二十四節気という。
一つ一つが生活に密着した気候言葉だ。

春分の日から45日目(45度)が「立夏」だ。
だいたい五月五日あたりになる。
2・3・4月が春だから、5・6・7月が夏だ。
季は初・中・晩に分かれるから、五月は初夏になる。

それにしても細やかな季節・季候言葉だと思わないか?
生きとし生けるモノ達が喜ぶ言葉だと思わないか?
生活に活かして使うモノ。
「いのち」を活かすモノ。
こういうのが「智慧」というんだ。
現代は・・・「智慧」を捨てている時代なんだ。

「早い・速いのが価値(勝ち)」だと思い込んでしまった。
「いのち」は速くなると、早く滅亡する。
早めると、生物の未来は閉ざされる。
人間は・・・滅亡したがっているように思える。

「立夏」から15日経つと「小満」だ。
春に疼いた(卯月)「生命の氣」が形になる。
春に始まった何かは、夏に伸びるのだ。
「小満」はそういう意味がある。

苦しみ、悩みは埃のようなものだ。
自然に付くが、払えば取れる。
埃は(自分で)一年中払えるが、
払うには生命力の活性化が必要だ。

五月。
生命は伸び盛りの時期になった。
季節の応援もある。
大丈夫だ。
夏は始まったばかりだ。

(本館は http://iiki.desu.jp/  「氣の空間・氣功療法院」
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