水上陽平の独善雑記

水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」

「風間陽水の依頼簿(カルテ)・796」

2016-01-19 19:04:00 | Weblog



カルテ番号 も・6(4)

金と地位がある時、人はやたらと近づいてくる。
会社が経営不振の時だった。
それまで力になる、と言っていた人達が来なくなった。
蜘蛛の子を散らすように、という表現通りだった。
そして、好調になると、とても親切で寄ってくる。
そういう人達ばかり相手にしてきたのだ。
もちろん、自分も同じだった。

もう充分だった。
そういう関係の人達と関わるのは嫌になっていた。
だから、会社からは縁を切った。
自分で作ったとはいえ、もう未練はなかった。
案の定、訪れる人はいなくなった。
まぁ、自分で蒔いた種でもある。
いや、自分で種を蒔かなかったということか・・・

社長をしていても孤独だったのだ。
今更一人きりでも、殊更寂しいとも思わない。
趣味というほどの事もない。
読書は好きだが、近ごろはさすがに目が疲れる。
それなりに衰えてはいるが、特に病ということもない。
だが、死というものを意識するようになった。

(登場する人物・組織・その他はフィックションです)

(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
治療・若返り・講演、お話会依頼、悩み相談受付中。日本中出張します。
ブログで書いた「迷説般若心経」  「迷説恋愛論」  「迷説幸福論」
誰か出版してくれぇ~
18年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始 「笑顔の雑貨屋Yakkoo」)
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