水上陽平の独善雑記

水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」

「風間陽水の依頼簿(カルテ)・359」

2014-10-12 18:52:35 | Weblog



カルテ番号 ね・5(17)

プロとして、自分のやり方、理論、考えなどに自信がなければ人に対する事はできない。
根本拓也もそうして今までやってきた。
ましてスタッフなどに教える立場になり、自分が正しいと思っているから指導も出来た。
この院長だって長年治療をしてきたのだ。
それも気功という特殊な方法で、だ。
それなのに、あっさり正しさを不明だという。
ここに最初に感じた、この院長の読めない正体がある。
それは深さかもしれないし、逆に素直なだけかもしれない。

院長は少し考えながら話し出した。
どうやら言葉を選びながら話すのは癖のようだ。
「見えない相手に対する方法は、幾つもあります。
この国だけでなく、世界中で昔は幾つもの方法が普通の暮らしの中にありました。
長い間、人々はいろいろな方法で厄介なモノから身を守ってきたのです。
それは、親から子へ、おじいさんやおばあさんから孫へと伝わっていたのです。
あるいは、長老から村民へとか、旅の僧からとかもあったでしょう。
いずれにしても、秘密事ではなく、普通の暮らしに役立つようにあったわけです」

根本拓也は素直に受け入れられるが、一応、言葉をはさんだ。
多分、他の人ならいいそうな言葉だからだ。
「それは迷信などではなかったのですか?」
院長はあっさり言った。
「迷信が多かったでしょうね。
見えないモノに対する姿勢は、今も全く変わりません。
今は科学という言葉で、皆さんが迷信しているのですよ。
今も昔も、人々は迷信と迷信でないものの混同の中で暮らしているのです」


(登場する人物・組織・その他はフィックションです)


10月17日(金)BS日テレ夜7時「イチオシ2泊3日の旅」に気功場面でちょっと出演しています

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