水上陽平の独善雑記

水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」

「風間陽水の依頼簿(カルテ)・208」

2014-05-13 19:57:26 | Weblog



カルテ番号 た・21(5)

その鈴木と話す機会がきた。
「鈴木、今日は御苦労さまだな。
おかげで、いい同窓会だよ」
「いやいや、皆に会えて俺も嬉しいよ」
「それにしても鈴木は若いな。同級生とは思えないぞ」
「聞いているんだろ。再婚したんだ」
「俺も再婚だぜ」
「いや、うちは坊主がまだ小学生だから20年は働かないとな。
それに、まだ俺達、まだ60歳なんだぜ」

同い年でもずいぶん違う。
田原はもう定年で、働き先が見つからなかったのを言い訳にした。
もう特に働かなくてもいいと思っていた。
そう思ってから、どんどん気力が落ちてきた。
老いてきたのが実感できる。
ボケるのではないかという恐怖心もある。
だが鈴木は未来を作り出す意欲がある。
老いるとかボケるとかとは無縁な状態だ。

田原は鈴木を見て、自分も変えたいと思った。
まだまだ老いたくはない。
ましてやボケなどになりたくない。
まだ、たったの60歳だ。
定年という言葉に騙されていた。

(登場する人物・組織・その他はフィックションです)


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