カルテ番号 し・6 (3)
実は母親に紹介していないが恋人がいる。
3つ下の相手も健二を誰にも紹介していない。
週一回の数時間デートだから、誰も気付かない。
少しだけ、ワケアリの関係なのだ。
とはいえ相手が既婚者とか同性というわけではない。
デートは病院内。
場所は健二のいる市から車で1時間ほど離れた難病の長期入院が可能な病院だ。
今の日本は長期療養の必要な難重病者に対しての施設が少ない。
国が負担する医療費を削る為だ。
国は国民の生命よりも優先したいものがある。
スノーボードに夢中になっていた頃知り合った仲間の妹だ。
ギランバレー症候群という神経性の病気だという。
ウィルス性の報告が多いが、ハッキリした原因と治療法が解明されていないから難病指定されている。
運動神経や感覚神経障害が主で一年以内に改善される例が多いが、数年から一生、あるいは呼吸系統や自律神経障害から死に至ることもある。
その人は2年経っても下肢障害があり、車いす生活だった。
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
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