北大ボートblog

北大ボート部部員によるほぼ定期更新ブログ。

みんな理想と現実の間の住人

2022-06-23 20:00:35 | 大会
最近ブログに自分の名前がたくさん出てきて嬉しい4年目漕手大西亮平です。


ブログを書いている後輩達には僕はストイックでひたすら頑張っている悩みごとなんか無さそうな4年目の先輩に見えているようですが、実は僕にも悩みがあるのです。それは、そろそろ自分の思い描いた理想と折り合いをつけていかなければならないということです。



1年生の夏、初めて戸田に行って日本全国の本気でボート競技をやっている人達のレースを見ました。最終日に全てを懸けたレースをしている人たちの顔、体、オーラに胸が熱くなりました。いろんな大学の多くの1年生がそこで、ああ自分もあっち側に行きたいなと思うのです。そしてそこから、1年後に自分はあれくらいのレベルになっていて、そのまた1年後にはこのくらいのレベルになっていてと理想を思い描いていくのです。


1.2年生の時はそこそこ頑張って色々な経験を積み、ああこのままでは理想に辿り着けないと意識を変え行動を変える。上手くいった時には理想までいけると期待し、さらに高い理想を思い描く。それを続けて来てもう今は4年生の6月、インカレまで80日を切っている。1.2.3年生の時は気楽に理想を追い求めてがむしゃらにやっていけていたけれど、ここまで来るとそうはいかない。あれだけ楽しく胸を弾ませた理想を思い描くということがだんだん自分へのプレッシャーとなっていく。もちろん全て上手くいき、理想に限りなく近づける人もいるだろうが中々簡単にそうはいかない。このままいけば思い描いた理想に辿り着けそうかな、もしかしたら理想に辿り着くのは厳しいかもと邪念が入ってくる。気を抜くと、ここまでは最低辿り着こうという考えが浮かんできて、嫌に理想が近づいてくる。それに自分を無理やり納得させるようになり始める。いやいやそれじゃ目標は達成できないでしょと自分に喝を入れる。


と、まあこんな感じで僕も色々考えながら、それを周りに気づかれないように頑張っているわけです。僕は見栄っ張りなのです。


自分の理想と部の目標は結構近いというか、自分が理想まで近づけば近づくほど目標を達成出来る可能性はかなり高まるというか、割と自分にかかっていると傲慢ながら勝手に思っています。そういうことなら邪念は少しも要らず、ただやれることを全てやるのみです。本気であっち側に行きたいと思ってしまっているので行けなかった時にボートを終わりにできるか分かりません。



あと最後に3年生4年生になってきたらもっと部活が楽しくなるし、ボートが面白くなるし、大学でこんなに部活してる俺達すごくね?てなるし、ボート部に入って良かったってなるからとにかく続けるのが大切だと思います。ちなみに僕はボート部をやめようと思ったことは一度もありません。なぜならこれまで何かを途中でやめて、ああやめて良かったと思ったことが無いので、途中でやめるという選択肢が初めから無いからです。やっぱりあっち側にいけなかった時、理想のへの途中でボートを辞められるのかな。

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明日は武田大作選手の講演会!!

2022-06-23 14:30:58 | 大会
こんにちは。3年目漕手の久我柊太です。

今週末には2年ぶりに茨戸レガッタが開催されます。

今年は第50回の記念大会であり、招待クルーが豪華です。
富山国際大学、宮崎大学医学部、
そしてなんと、ボート界のレジェンド武田大作選手です。

豪華すぎてびっくりですね。

毎年茨戸レガッタには全国からクルーが招待され、前回大会は同志社大学、そしてドイツのミュンヘンからクルーが招待されていたらしいです。

海外からの招待クルーもすげーって思いますが、武田大作さんが茨戸に来て頂けるのは本当にすげーってなります。

そして、タイトルにもある通り、

武田大作選手に講演会をして頂けることになりました!!

レース前日の夜という、選手にとって貴重なお時間に、快く講演を引き受けて下さいました。

武田選手、本当にありがとうございます。

ここで、武田選手の伝説を少し紹介

武田大作選手は愛媛県伊予市出身で、みかん農家の次男として生まれました。中学時代は陸上部で長距離を専門にしており、ボートを始めたのは高校からです。

小さい頃から球技よりも自転車やマラソンが得意だったようです。長距離を走るのが得意で、低学年ながら6年生と競ることがあったり、誰も登れないような坂を自転車で登ったりなど、、
すでにボート部気質ですね。

そして、愛媛大附属農業高校に進み、ボートに出会います。高校時代にはシングルスカルでインターハイ、国体入賞。

その後愛媛大学に進み、大学3年時に東四国国体シングルスカルで優勝。

そして、1996年のアトランタ五輪から5大会連続で五輪出場

シドニー五輪で日本勢として初の決勝出場、6位入賞。

4年後のアテネ五輪でも同じく6位

北京五輪では13位

ロンドン五輪では12位。

1997年全日本選手権での男子シングルスカル優勝以後、2009年までら7年連続優勝を含む、14回優勝の史上最多記録を持ちます。

凄すぎますね。

特にオリンピックの5大会連続出場は馬術の杉谷泰造選手の6大会連続出場に次ぐ最多出場記録です。

何よりボートがストイックな競技であることは身をもって体感しているので、その競技をここまで第一線でやり抜くと言うのが伝説ですよね。

まさに野球界のイチロー、サッカー界のキングカズ、卓球界の水谷隼、ボート界の武田大作と言ったところでしょうか。

そして驚くべきは練習環境。

武田大作選手の練習拠点は高校時代から梅津寺海岸。要するに海です。

波がある海です。

噂では大型フェリー相手にスカルを漕いでいたとか、、

決して恵まれた環境ではない、そして地方国立大学、そんな中でも伝説は生まれました。

北大水産学部は函館の海を拠点に練習しています。
僕たちも国立大学で、茨戸という割と荒れる水域でボートを漕いでます。
それでも戸田で漕ぐ選手に立ち向かっています。
とても縁を感じますね。

武田大作選手のローイングに対しての考え方や、練習の取り組み方は、自分たちのレベルとはかけ離れているかもしれませんが絶対に参考になります。

来年から函館で漕ぐ西井(2年目)も是非色々聞いてみてほしいと思います。

長くなってしまいましたが、明日の講演会、出席できる部員は吸収しまくりましょう。

北大、北大医学部、商大、の合同開催であり、会場の関係で北大は15名しか参加できませんが、ビデオはしっかり撮ってきます。

当日の様子などは写真に撮って、後日ブログに上げようと思います!

本当に人生に1度あるかないか分からない貴重な講演会になります。
楽しみですね。

みんな今日は早く寝ましょう。


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