お寺のオバサンのひとりごと

心のマッサージにお寺へ行こう!

仏教にマニュアルはない

2008年07月09日 | 本紹介
 兵庫大学准教授・浄土真宗本願寺派如来寺ご住職の釈徹宗氏 著 「いきなりはじめる仏教生活」バジリコ株式会社 を今、拝読しています。

 「○○しなさい」「○○せねばならない」といったマニュアルがない のが仏教である ことをおもしろく説いてくださっています。


 p331
 よく自分と周囲を観察してみれば、宗教は「解決不能の問題に関わる体系」だということがわかるはずです。ですから、宗教のフィールドはすべてが応用問題。当然、多義的です。仏教などはその典型でして、自分で気づく(あるいは目覚める)まで、手探り状態が続きます。
 
 オウム真理教の事件の時に、既成宗教教団が統一見解を出さず、それを世間(マスコミ?)から批判されたことについて、

 p332
 統一見解を出すこと自体が、非仏教的なのです。人生と同じで、仏道にマニュアルはないのだ。
 まずは、<私>の視点や認識を疑う、<私>の判断や思考を疑う、そのことによって逆に<私>がありありと浮かび上がっている、そんなプロセスから始めましょう。

と、書かれています。
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2 コメント

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精神を~ (維真尽(^^))
2008-07-09 21:21:50
解き放つのが~仏教でしょ~か?

閉塞感からか
いろんな~宗教が~
いや 宗教もどき も 溢れて~いる世の中
救いになるといいですね
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無我 (法専寺)
2008-07-10 13:58:03
維真尽さん、

仰るとおり、執着を離れる ことが仏教です。
世間に生活しているのだけど、世間の価値観だけで生きているから「閉塞」します。だから脱世間!
著者は、
「どこかに理想の時空があるという単純な外部志向ではなく、いま立っている場の多様性に目覚めるということです」
と書かれています。
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