お寺のオバサンのひとりごと

心のマッサージにお寺へ行こう!

みほとけにいだかれて

2013年01月16日 | 仏教
 しばらく佐賀に滞在していた老母ですが、
法専寺の「御正忌報恩講」が終わり、今度は直方のE寺さんの「御正忌報恩講」に間に合うように帰りました。

 母は骨粗鬆症により、背骨が全て圧迫骨折し終えたため(している最中が激痛だったようです)、背中が丸くなり身長が20cmくらい縮んでいます。
 「未明に内臓が痛む」と言い、痛み止めを飲み続けていますが、昼間は痛みがありません。
 ときどき、乾燥ゆえか、就寝中、身体中がかゆくなって、ボリボリ掻くので、
ひっかき傷ができています。

 身体は、「病気」というより「老化による変化」
 私は、むしろ、母の頭の「老化」のほうを心配しています。

 同じ話を繰り返すのは、以前からですが、今は、同じ質問を何回も繰り返します。
 自分が言ったこと、したことも忘れることが多くなりました。

 薬も自分で管理できないので、実家では兄がビニール小袋に朝、昼、夜のシールを貼って、一日分ずつ当人に渡しています。

 耳が遠くなっているので、テレビドラマもセリフが聞き取れず、あれほど好きだった「浅見光彦シリーズ」も観なくなりました。見るのは、画面文字で理解できるニュースやクイズ番組。

 読書も好きだったのですが、今は、小説を読めません。(読んでもすぐ忘れるので、展開を楽しめなくなったようです)読むのは、週刊誌とか、1,2ページずつのエッセイ。

 う~ん、「母そっくり」と言われている私。私も30年後生きていたら、今の母のとおりでありましょう。

 
 夜、就寝で布団に入ったはずの母が何か歌っている

 浄土真宗の葬儀でよく歌われる仏教讃歌の「みほとけにいだかれて」
 毎晩、それを歌わないと眠られないそうです。
明日、目が覚めるかどうかわからない、母の就寝儀式なのでした。
コメント (2)
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