お寺のオバサンのひとりごと

心のマッサージにお寺へ行こう!

華瓶

2012年08月22日 | 仏教
先日、お参りさせていただいた、あるご門徒さん宅。

 お仏壇を、浄土真宗の作法通り、きれいにお飾りしていらっしゃったのですが、
1カ所だけ気になるところがありました。

 「マンガ仏事入門」 本願寺出版社

の中にも 「華瓶(けびょう)とお水」 と題して
マンガによるお話・説明が書かれているのですが

 まさに、そのとおり、
 上卓(うわじょく・仏壇のご本尊の直前の台)は、お仏飯がお供えされ、これは正解。 でも、その両端に空っぽの華瓶がありました。
 そして、前卓(まえじょく・仏壇下の台)には、お茶とお水がお供えしてありました。

 50代の明るい奥様が、
「わからないので、何でも教えてください
と、おっしゃるので、

お茶と水は、仏壇にお供えしないこと と、
その代わり、華瓶には、あれば、シキミ、なければ、シバなど青物の葉を挿して、お供えすることをお伝えしました。

 仏壇を、亡くなった方を生前のまま、まつる入れ物のように思い、
よって、「のどが渇かないように・・・」と、お茶やお水をお供えなさる方があるのですが、故人は往生成仏され、阿弥陀さまと同じさとりの仏となっておられます。
 お腹がすくことも、のどが渇くこともありません。

 マンガ仏事入門の中では

「お浄土には、八功徳水という、たいへんおいしくて、効能のある水が、たくさんあります。ことさら、湯飲みの水なんかいらないということですね」
というセリフがあります。

 


 
コメント
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