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お寺のオバサンのひとりごと

心のマッサージにお寺へ行こう!

やすらかにお眠りください その2

2011年08月02日 | 仏教
 7月30日の続きです。

 (阿弥陀如来に心をあわせて生きてきた者は)亡くなると同時に、
浄土に生まれ、阿弥陀如来と同じ 智慧と慈悲を供えた「仏」(真理に目覚めた者)と成る。 

 「仏」ですから、暗い冥土をさまよっていませんし、
浄土で何もせず、安らかに眠っているわけでもありません。

 まだ、自己中心にの見方を離れられず、苦しんで生きている者を導こうと、はたらき通しに、はたらきかけて くださいます。それが、「仏」というものです。

 でも、長年の苦しい闘病生活の末、亡くなった最愛の夫 のことを思うと
 「亡くなってからまで、はたらき通しは、かわいそうな気がする。『ゆっくり、やすらかに眠ってください』と願いたくなります・・・」
と、Hさんは仰る。

 「いや、ご主人は、仏さまに成っておられるのですから、私たちが、心配してあげる存在ではない。向こうの方から心配してくださっています。私たちの方が、仏さまに心配かけているのですから・・・
 それに、仏さまは、キツイのに、無理して、私たちを覚りに導こうと、はたらきかけてくださっているのではなく、楽しんで、はたらきかけてくださっている。私たちをさとりに導かずにはおれない。放っておけない と、思われるのが、仏さま なんですよ」

 何度か、お話させていただいたのですが、Hさんは、まだ納得されません。

 それが、愛するご主人に対する、情愛なのでしょうね。

 それで、いいのでしょう。阿弥陀さまは、そんな私たちのために「はたらいて」くださっているのですから。
 
コメント
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