事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

特集やまがたこの一冊 「橋ものがたり」藤沢周平著  新潮文庫

2008-10-12 | 事務職員部報

Hashimonogatari02 東北ブロック事務研速報用の原稿をアップしておきます。藤沢周平の小説を特集したのってなんとこれだけだし。ホントに山形県人かオレは。

たそがれ清兵衛」や「隠し剣 鬼の爪」などで、むしろ死後にメジャー感が増している藤沢周平。鶴岡出身の彼の小説は、山田洋次によって映画化されてきた海坂(うなさか)藩を舞台にした『武家もの』と、市井の生活を情感たっぷりに描いた『町人もの』の二つの系譜にわかれます。

 今回おすすめするのは、後者の代表「橋ものがたり」。今は別れなければいけないけれど、この橋の上でまた会おうと誓う男と女……なんか、同じ山田洋次の「幸福の黄色いハンカチ」みたいですが、舞台を橋に設定したことでもわかるように、ベースになっているのはどう考えても「哀愁」(ウォータールーブリッジ)。ヴィヴィアン・リー主演のあれでしょう。生活に疲れ、ほんの少し汚れてしまった男女の再会は、だからこそ泣かせます。必読。

Photo_2

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ビートたけしのオールナイト... | トップ | 特集やまがたこの1曲「MONEY... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

事務職員部報」カテゴリの最新記事