事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

プロ野球'06 第三試合

2008-08-15 | スポーツ

4473841 第二試合はこちら

野球の特性として、連戦がきくことの他にもうひとつ、「攻守が交代する」がある。これが、実はテレビ中継にぴったりなのだ。イニングの表裏のたびにCMが入れられるわけだから。他にも投手交代など、インプレーではない状態がけっこう長いので、営業収入が増えてテレビ局は大喜びであろう。ハーフタイムにしかCMをつめこめない(そしてCMが続くものだからすぐにチャンネルを変えられてしまう)サッカーとの違いはここにもある。十年ほど前、中日VS巨人戦を放映延長していたフジテレビは、「予定していたCMをすべて消化したので」NHKのように延々とCMなしで放映していたこともあったほど。

 くわえて、ピッチャーとキャッチャー以外のプレーヤーは、動いている時間よりも『ボールを待っている』時間の方が圧倒的に長い。そんな姿にさまざまな思い入れを行うことを喜びとする傾向が日本人にはある。一億総評論家時代だし(オレが言うか)。

 だから、プロ野球ほど(特に民放の)テレビにフィットするスポーツはないのだと思う。それなのに日本のテレビ業界は(深夜やお昼にしか放映できないメジャーを称揚したりして)そんなおいしい部分をむざむざ切り捨てようとしているのだ。

 だって人気がないんだから仕方がない?

 いや、実はわたしは楽観をしてもいる。今夏のハンカチ王子VS田中の激突によって甲子園がどれだけ沸き立ったか。阪神大震災以来、どうも沈滞していた高校野球は、あの二戦だけで一気に注目度が増したのだ。だから最大の問題は「スター」なのだと思う。スター、およびそのスターをとりまくドラマ性を、機構とマスコミが共同で追求しなければ日本プロ野球に明日はない。斎藤が早稲田に行くのはだからちょっと痛い(斎藤自身にとっては正解だろうと思うけれど)。

 野茂、イチロー、大小の松井など、ビッグスターを次々にメジャーに放出した日本プロ野球は、07年は松坂と井川という珠玉まで失ってしまう。地道なスター育成こそ、その意味で即座に取り組まなければならない課題なのだと思う。まあ、新庄ほどのあざとい仕掛けはいらないからさあ(笑)。

【プロ野球’06 おしまい】

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