事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「ファインディング・ドリー」Finding Dory (ディズニー=ピクサー)

2017-10-20 | アニメ・コミック・ゲーム

続篇がつくられて前作を上回る大ヒット。そしてまたきっちり泣かせてくれる。はたと気づく。「ファインディング・ニモ」がどれだけとんでもなかったのかと。なにしろ、キャラがかなり危ない。

・カクレクマノミ(この作品のおかげでペットショップでは高騰したことだろう)という、マイナーな魚を主人公にもってきた。

・その主人公、ニモのヒレは左右で大きさが違うというハンディキャップを抱えている。

・父親のマーリンは(妻を亡くしていることもあって)病的に息子を心配し、常に冷静さを欠いている。

・本来は母性的な存在として登場するのが常道の女性キャラが、誰よりも破壊的だった。

……そのドリーを

・健忘症(などといったレベルではない)で、だいじなことをいつも忘れる。

・しかし失った記憶がたまにフラッシュバックする。

・両親を痛切に希求している。

……つまりは誰よりも子どもな設定にしたのだ。ナンヨウハギって魚はクマノミ同様になじみがないし。

この危ない設定だからこそ(今作に出てくるミズダコも足が一本足りない)、気が遠くなるようなハッピーエンドに素直に感動できるのかも。やはりピクサーの映画は大人の作品だ。

加えて、ドリーの吹き替えに室井滋という、これ以上ない役者を得たことも幸いだった。いやあ素晴らしい映画でした。エンディングの八代亜紀のジャズナンバーも素敵。まさか海の生物を使ってカーチェイスをやらせるとは……なんで封切りで見なかったかなあ。

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