ジェームズ・キャメロンが製作に復帰し、主役がリンダ・ハミルトン。「ターミネーター2」の、あの「T2」の正当な続篇なのだそうだ。3作目以降はかくて“なかった話”になった。
昨夜はたっぷり飲んだし、今朝は妻は仕事。ぐずぐずと寝ていよう……がまんできなくて飛び起き、朝ご飯も食べずに鶴岡まちなかキネマに激走しました。わたしの前に受付に並んだのは女子高生。はて何を見るのかな。
「ターミネーターをお願いします」
末恐ろしい……じゃなくて将来が楽しみだ。こういう活劇から映画人生がスタートするのっていいよね。ま、でも場内の観客はT2時代を引きずっているような世代中心。スターウォーズの新作にして完結篇の予告篇に心が震え、にしても「アナ雪2」、ジュマンジの新作、寅さんの新作(!!)と、続篇ばかりだなあと思いつつ、だからこそ完結まで付き合うおじさんおばさんたちの図。
さて、この映画の欠点ならいくらでも挙げられます。T2の何がすばらしかったかと言えば、あの液体金属ターミネーターT-1000ですよね。猫の動きを引用したに違いないロバート・パトリックの鋭さが魅力だったのに、今回の気のいいお兄ちゃんはどうもなあ。
だいたい、なんでジョン・コナー(エドワード・ファーロング登場!アウトテイクが残ってたのかな。それとも「ジェミニマン」的なCGか)がいきなり……あああこれは言えないか。
前作の最大の弱点だった“リンダ・ハミルトンが危ないジャンキーにしか見えない”点は、彼女が60歳を超えてむしろ味になってました。新登場、強化された(enhanced)人間やなつかしアーノルド・シュワルツェネッガーが人間離れしているために、むしろ彼女や彼の人間的な部分を強調したのは正しい。T2のときだってシュワちゃんは父親を体現していたわけだし、今回もその点は踏襲していて泣かせます。
さて、続篇がつくられるかは微妙な興行成績。少なくとも
「すぐに戻ってくる」“I’ll be back.”
わけにはいかないか。
ああ言いたいことはもっといっぱいある。その2へ。
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