事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

ぼくのわたしの2016 国内ミステリ篇

2017-01-24 | ミステリ

このミス2016はこちら

年末に各種ミステリベストテンが発表されたので例によって紹介。今回は国内篇。わたしが読んでいるのだけね。

まずは宝島社の「このミステリーがすごい!2017」から……

第3位 「真実の10メートル手前」 米澤穂信 東京創元社

第9位 「希望荘」 宮部みゆき 小学館

第12位 「挑戦者たち」 法月綸太郎 新潮社

……うわあ今年も読んでないな(笑)。

まあ、第1位が暗号ミステリの傑作と評判の「涙香迷宮」(竹本健治)なのは本格志向のこのミスらしい。かつて「匣の中の失楽」に熱狂した身としては(なにしろわたし、あの作品の初出である幻のミステリ雑誌「幻影城」の読者だったのが自慢ですから)素直にうれしいですけどね。

法月綸太郎の「挑戦者たち」は、本格をつきつめるとこうなるという作品集で、ここまで来るといっそ立派だと思いました。

他には「去就」今野敏、「Dの殺人事件、まことに恐ろしきは」(歌野晶午)、「サブマリン」(伊坂幸太郎)など。江戸川乱歩のパスティーシュに挑んだ歌野のは、このミス好みでもっと上位に来るかと思ったのに。



続いて、週刊文春のベストテンでは

第2位 「真実の10メートル手前」

第4位 「希望荘」

第8位 「屋上の道化たち」 島田荘司 講談社

第16位 「挑戦者たち」

 こちらの第1位は「罪の声」塩田武士。グリコ森永事件が題材にとられていて、なるほど面白そうだ。いやしかしあの「屋上の~」がランクインですか(笑)。

ちなみに、本の雑誌のベストワンは、地元作家柚月裕子の「慈雨」でした。

海外編につづく

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