事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

モンテディオ山形 ハーフタイム

2007-11-11 | スポーツ

Th200704162nsbig 前葉繰越。そのJリーグの理念だが、要約すると、目的として、ドイツのように天然芝のグラウンドが全国各地にあり、地域のスポーツクラブが(サッカーにかぎらず)子どもたちをあつめてそこで指導していく……これなのだ、理想とするところは。どこかで聞いたことのある話ではないか。そう、いま県教委や文部科学省がやみくもに推進しようとしている地域総合型スポーツクラブである。多忙多忙とうめいている教職員が、あっさりサッカーくじを否定していいもんではないことがおわかりでしょうが。

この構想のどこがすばらしいかというと、
1.明治以来、スポーツがあまりに『学校体育』に偏重してきた悪弊を是正することができる。
2.科学的トレーニングを取り入れることで、すべて『』にしてしまう日本的精神主義から脱却する可能性がある。
3.甲子園に代表されるトーナメント方式の「1回負けたらハイおしまい」が生む勝利至上主義から逃れうる。
4.同時に、未完成な体のうちに、強引に技術を叩きこんで完成させようとする指導(そんなものが教育であるものか)を全否定できる。

あくまで理想だけどさ。これらを実現するほとんど唯一の機会がこのJリーグ、ひいてはワールドカップ日本開催ではないかと当時考えたのだ。現実に招致してみたら、一番喜んだのがゼネコン(そして利益誘導できた政治家)だったのはさーすが土建屋国家だが。

 で、サッカー。考えてみれば私はもっとこのスポーツに関して語ってもバチはあたらない人なのだった。実は私、元サッカー部顧問だったのである(笑)。新採の鶴岡の学校(「きれいな手で」の号参照)は、ほとんど地区ぐるみスポーツ少年団から何からサッカー熱の高いところで、若くて元気そう、という理由だけ(だと思う。運動神経皆無だし)で副スポンサーに任命された。主スポンサーは、別にサッカーを熟知しているわけではなく、ただひたすら熱心に部活動に付き合っているタイプ。夜の9時半まで、車のヘッドライトを照らして指導していた。その旦那がいないときに私の出番があったわけだが、いくら若いとはいえ、ミニゲームに参加したときなど、ものの15分で吐き気がおそってきたっけなあ。

20070681  技術的側面は、地元の銀行員や教材屋が、仕事が暇なときに指導に来ていた。地域型ですな。そのコーチに、どうしてもわからないことがあったので、素直にきいてみた。
「あのぅ、俺わからないんですけど」
「うん?」
「あのオフサイドってやつ、何であんなしちめんどくさいものがあるんですか?」
「(笑)あのねー堀さん、もしオフサイドが存在しなかったら、サッカーもバスケットみたいに、ゴール前に背の高いフォワードを貼り付けとけばどんどんヘディングで点がとれるようになるわけですよ。ちっちゃいプレーヤーがサッカーを楽しむためには、絶対に必要なルールなんです。」
そーかあ。サッカーって、結構いいスポーツなんだなあ、と初めて気づいた。
そしてその頃、その学校から5㎞ほど離れた場所にあったNECに、サッカーの同好会が結成された。後の、モンテディオ山形である。あーやっと出てきた。またまた次葉繰越。

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