事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「東京バンドワゴン」小路幸也著 集英社刊

2008-11-23 | 事務職員部報

2006_11_22_01  ブラウン管のなかの、特にホームドラマの食事シーンはとても不自然だった。今では文化財あつかいの卓袱台の、カメラに近いサイドには誰もすわらないのだ。その不自然さをも笑い飛ばす芸を見せたのが「ムー」や「時間ですよ」(TBS)。

「どうしてそっち側にはすわらないのかしらねー」

オキテ破りの発言は常に樹木希林(当時は悠木千帆)。そんな雰囲気を醸成したのが演出の久世光彦だった。

「東京バンドワゴン」と続篇の「シー・ラブズ・ユー」は、そんな久世ドラマへのオマージュ。下町の古本屋兼カフェを舞台に、わけありの大家族がくり広げるゆるいミステリ。伝説のロッカーである父親は、誰がどう読んでも内田裕也(小路はロッド・スチュワートの要素も入れたと主張している)。映像化のオファーが殺到しているらしいが、さて、はたして誰が演じるものだか。「寺内貫太郎一家」のファンには絶対のおすすめ。ロケンロール。

07年9月14日付事務職員部報「新財務システム⑥」より

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