「踊る大捜査線」劇場版第二作は170億以上も稼ぎ、実写の日本映画では興行成績№1である(もちろんその上にはジブリの諸作が君臨している)。第一作にしても歴代興行成績ランキングで第8位。数字だけとれば織田裕二はものすごい大スターだ……なのに今そんな雰囲気がつゆも感じられないのはなぜだろう。
近作はすべて興行的に失敗し、上野樹里、大竹しのぶという鉄壁の布陣でいどんだTBS「冗談じゃない!」の視聴率もふるわなかった。おそらくは彼がもっとも意欲的にとりくんだであろう「世界陸上」も、まるで珍獣あつかいだったし。いかりや長介抜きではつらいだろうが、「踊る~」第3作へのカウントダウンは始まったのではないだろうか。
てことで、織田裕二のプチ特集開始です。
※08年、フジテレビの亀山千広Pによって、正式に「踊る大捜査線」第3作の製作が発表された。まさか理由のひとつになっているとは思わないが、織田にはいま、黒澤明のリメイクである「椿三十郎」ですら興行的にふるわなかったのに追い風が吹いているのだ。いうまでもなく山本高広の「来たーっ!」「霊長類なめんな」ネタである。芸能人として、ここまでのモノマネを“してもらえる”なんて、一種の財産であろう。山本によって織田は真のスターたりえた……すいません言いすぎです。
次号は「ホワイトアウト」
本当、ちょっとは仕事しろ!!