事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「ボーイミーツガールの極端なもの」 山崎ナオコーラ著 イースト・プレス

2015-08-13 | 本と雑誌

園芸エッセイ「太陽がもったいない」でうならせてくれた山崎ナオコーラの新作。なんとサボテン小説でしたっ!

長い時間をかけて成長するサボテンは、その成長点ですべてのエネルギーを消費するわけではないらしい。そのために異様な姿をとることがあり、そしてそれも個性として賞揚されている。

登場人物たちにしても“それもありじゃん”という展開が続々と。処女のおばあちゃん、ひきこもり、さよならを言えない男、なんか違うと思いながらも会社にからめとられる父親……それも、ありじゃん。

挿入されたサボテンの写真がいずれもすばらしい。山崎のことだから、この写真が先にあってストーリーがあとになったかもしれないと夢想。ありじゃん。

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