事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

ふたたび、退場

2020-08-29 | 国際・政治

井上陽水 最後のニュース

最初の退場はこちら

・消費税率を10%に引き上げ

・集団的自衛権の限定行使を認める安全保障関連法を整備

・特定秘密保護法の成立

・テロ等準備罪法の成立

・平成の天皇陛下の退位を実現

・環太平洋経済連携協定(TPP)の発効

今日、首相退陣表明を受けて読売新聞が一面に掲げた安倍内閣の「成果」だ。7年8ヶ月に及んだ第二次安倍内閣がやったことってこんなこと。

保守派メディアとして、ここはどうしてもアベノミクスを筆頭に挙げたかったところだろうが、そのすべてが雲散してしまったのでさすがに無理だったか。異次元緩和と称してのちの世代に巨額の負債を残し、実現したのは株高だけという経済政策(その名に値したのか)を、歴史はどう評価するだろう。

スキャンダルの連続の日々でもあった。モリカケはもちろん、この米中緊迫の時期に防衛大臣が稲田朋美だったらと思うとぞっとする。主要閣僚に重鎮を常にあてたので、入閣待機組を、その能力もないのに登用したつけがどうしても回ってきた。

病気の人を悪く言いたくはない。しかしこの治世で最悪だったのは役人の質を低下させたことだ。忖度、という言葉が独り歩きをはじめたが、要するに政治家におもねり、平気で嘘をつき、記録を残さなければそれでいいとする風潮は確実にこの内閣によって醸成されたものだ。

そして、日本人は何度も何度もこの人を選挙で勝たせてきた。

その要因は彼のわかりやすさにあると思う。堅牢な霞が関とタッグを組んだわかりにくい政治に飽いていたとしても、もう少し質のいい政治家を選択する道はあったはず。

遠い太平洋の向こうで、やけに威勢のいいことしか言わない大統領と日本の首相がとても仲がいい(少なくとも安倍晋三はそう思っているはず)のは、どんなに拙劣な政治をおこなっても支持が底堅い共通項があるからだろう。今度は、アメリカがどんな選択をするかだ。

にしてもこれだけは。少し、息苦しさが薄れました

今日の1曲は井上陽水の「最後のニュース」。安倍晋三を支持する人たちは、この歌や筑紫哲也に代表される何かを壮絶に嫌っているだろうが。


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