事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「高瀬庄左衛門御留書」砂原浩太朗著 講談社

2021-07-06 | 本と雑誌

ふたりの、とても魅力的な女性が出てくる。どちらも高瀬の人生を激しくゆすぶる存在だが、描き方が端正ですばらしい。

妻を亡くし、息子も亡くなった高瀬の人生の残りの日々は……

誰でも気づくように藤沢周平の「三屋清左衛門残日録」をモデルにしているのだろう。背景にある藩の政争も海坂藩のそれを思わせる。藤沢の新作がもう望めないいま、愉しみなシリーズ開始。

作者は「決戦!」シリーズでデビュー。ほんとに講談社はうまい企画を思いついたものだ。


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