事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「合唱 岬洋介の帰還」 中山七里著 宝島社

2020-09-12 | ミステリ

タイトルどおり、中山七里のシリーズキャラが全員集合。つまりは出版社の垣根を超えた共演ということだ。

岬洋介は友人を助けるために帰国し、悪徳弁護士御子柴に弁護を依頼。犬養刑事も証人として出廷。検視はヒポクラテスシリーズの光崎教授だし鑑定は氏家……オールスターです。

にしても、いくら優秀でも弁護士資格を持たない洋介と、音楽家となった息子を許せず感動した父親が裁判で一騎打ち。こんな無茶な設定を強引に成立させるあたり、やるなあ。

出版された順番に読んでいないので(時系列どおりに書かれていないので仕方ないのだが)、あれ?洋介のあの病気はいまどうなってるの、ととまどったりする。

そうかもっともっと中山作品を読まなければならないのだなと……ああ罠にはまっていく(笑)


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