機龍警察の新作を読む前に久しぶりの月村了衛。
秋霜烈日を信じた気鋭の検事が上層部につぶされて犯罪者に。以降、弁護士としての活動もできずに(資格なしに弁護活動を行うのは犯罪なのだそうだ)、非弁護人として反社の弁護を陰から支えるという生活に。
そんなとき、パキスタン人の少年から、友だちがいなくなったのを探してほしいと3300円で依頼され、彼はその事件にのめりこむ。
マイノリティ、社会的弱者、下っ端のやくざなどを抹殺する“ヤクザ喰い”と称される犯人がえぐい。そして彼らは裁判で対決する。ここは読ませどころでした。徹底的に普通な人間が強烈なサイコパスであるあたり、なるほどと思わせる。そして、意味不明かと思われた表紙の絵が……
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