スティーブン・スピルバーグの名を一気に高めた「激突!」の続篇であることを主張するタイトルだけど、内容は全然関係ないです。
実はこの作品がスピルバーグの劇場映画第1作。「激突!」はTVムービーでしたから(あまりに出来がいいので他国では劇場公開された)。
どちらの作品も、わたしは酒田グリーンハウスという映画館に内包されたシネサロンという名画座で見た。カージャックの方は、ゴールディー・ホーンがエキセントリックすぎてちょっとなあと最初に観たときは思ったけれど、人の親となった今は、かわいい母親だと素直に思える。
里子に出された自分の子を取り返すために、夫を強引に脱獄させ(もうすぐ出所なので夫は渋るのに)、パトカーをドライバーごと乗っ取って子どものいるシュガーランドへ突っ走る。彼らが近づいてくる報道を見て、里親が室内の花瓶を移動させるなど、演出も細かい。
シュガーランド・エクスプレスというタイトルもすばらしいけれど、空気感が激突といっしょなのである。なるほど、作家性というのはあるんだなと堪能。デビュー作から音楽はジョン・ウィリアムスだったのか!
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